日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

青年の樹  1960年 日活

監督 舛田利雄 脚本 山田信夫 原作 石原慎太郎

出演 石原裕次郎 芦川いづみ 北原三枝 芦田伸介 大坂志郎 細川ちかこ 

   宮城千賀子 笹森礼子(新人)小高雄二 草薙幸二郎 近藤宏 滝沢修

   梅野泰靖

 

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大学の入学式?で学長、滝沢修の訓示から始まる映画。ただ、裕次郎、いづみちゃん、すでに24,5歳で学生にしては大人びている(笑。学生の出演者の中に近藤宏がいて

時代劇の悪役でおなじみの人だが、当時の映画では結構ちょくちょく出ている。

だけれど、やっぱり学生?役は似合わないかった。

 

最初のうちは日活にしてはなかなか骨のある物語だと思ってみていたが、中盤以降からなんだかグズグズになった。

 

裕次郎は港の荷揚げ人足?を取り仕切る組長の息子。いづみちゃんは赤坂で料亭を営む家の次女。長女が北原三枝。そして同じ学生デモ苦労して大学に入った梅野泰靖はやはり荷揚げ人足として働いていて組のやり方には前から不満があり、また政治家が悪事を働いていることも許せない男だ。彼の幼馴染に笹森礼子がいて、彼女の家も貧しく彼女は赤坂で芸者にでている。

 

裕次郎は初めて自分の父の組のことや社会の矛盾に気づいていくのだが・・。

 

当時の日活本社の屋上が登場、そこで北原三枝裕次郎が異母姉弟であることがわかるのだ。

独立映画社が作るような映画を真似た映画だけれど結局日活でした・・な映画(笑。

★★★ 星三つ。