日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

お嬢さんの散歩道  1960年 日活

監督 堀池清 脚本 浦山桐郎 関谷清

出演 笹森礼子 沢本忠雄 松尾嘉代 宮城野千賀子 清水将夫 伊藤孝雄

   土方弘

 

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裕次郎を振って他の男性とデートを楽しんだ女優は峯品子以外いないのでは?という大発見にしばし興奮した昨晩でした。

 

さて、沢本忠雄が亡くなってしまい、これで日活三悪トリオで残っているのは小林旭だけになりました。

私は沢本忠雄をいうと、西郷輝彦の「どてらいやつ」が記憶にある最初にみた沢本忠雄だったように思います。

日活で売れっ子だったとは古い邦画を見始めてから知ったことです。

 

アマゾンより

 

森礼子松尾嘉代が共に新人とある50分ほどの物語。

 

田園調布の家へお手伝いとしてきたまり子(笹森礼子)。その家には生命保険会社で部長を務める主人の里見(清水将夫)と舞踊家の妻の華子(宮城野千賀子)、妻の姪の靖子(松尾嘉代)がいる。

 

華子からお見合いをすすめられている靖子だが、彼女には大学に通う学生(伊藤孝雄)と相思相愛の仲だが、叔父にも叔母にも言い出せない。

現代舞踊を披露する劇場へ見合い相手の宏平(沢本忠雄)を呼んでいてふたりを会わせようとしていた華子だが、靖子も夫の里見も現れず、ぷりぷりしながら家へ帰る。

 

お手伝いのまり子はその家の飼い犬、ハイパー?パイパーを連れて散歩していると

同じく犬の散歩をしていた宏平と鉢合わせ。まり子を一目見て気に入った宏平は、早速まり子をデートに誘う。

デートの後、宏平はこっそりまり子の後をつけ、まり子の田園調布の家を特定(ストーカーか?笑)、宏平はその家の娘が縁談の相手だとわかり、叔母を連れて訪問するが、

娘だと言われて紹介されたのは靖子であった・・・。

 

結局その家のお手伝いのまり子だとわかるが、まり子は書置きを残して家を出る。

そのあとを追う宏平・・・田園調布の一本道は日活映画でおなじみの「陽のあたる坂道」なんかで登場したあの一本道だと思われる。

 

沢本忠雄と笹森礼子

 

物語には里見の競馬好きや妻が出入りの雑誌編集者?と危うい関係になりそうな描写、それを食い止めようとまり子が活躍することなんかが描かれているがちょっと50分だけだと短すぎてイマイチだった。ま、笹森礼子の可愛さ爆発という意味ではいいんじゃないでしょうか(笑。

森礼子という女優さんは5年で引退して一般の方と結婚されました。やはり結婚=引退というのが当時の常識だったんでしょうか。その後全くメディアに登場しませんでしたが2014年に日活がテーマの新聞記事の連載に笹森礼子さんのコメントが載ったそうです。