日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

孤獨の人  1957年 日活

監督 西河克己 脚本 中沢信 原作 藤島泰輔

出演 津川雅彦 月丘夢路 大坂志郎 細川ちかこ 芦川いずみ 小林旭 青山恭二     

   安部徹 秋津礼二 坂東好太郎 澤村国太郎 稲垣美穂子 清水将夫 汐見洋

 

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孤独の人って皇太子(平成天皇)の映画でした。

ところで小室さんと眞子さまがご結婚されるとか・・・・やはり眞子さまも孤独の人ですなぁ・・・。

 

いったい誰が皇太子を演じるのかと思ったら、なんと顔は全く見せず、白い手袋をしているのが皇太子ということでなかなか演出が良かった。(最初は津川雅彦が皇太子役かと思ったが)やっぱりやんごとなきお方、将来の天皇陛下は恐れ多くて顔出しはまずいのでしょう。しかし、よくこの映画作ったと思う@日活。

 

学習院の高校三年生、津川雅彦は皇太子と同じ組だが、屋上で煙草を吸ったり、ラグビーで汗を流したり、はたまた父の弟の元妻で、彼女の浮気が原因で離婚された月丘夢路の部屋で逢引を重ねたり、ダンスへ行ったり、お酒を飲んだりする男子高校生だ。

(これびっくり 笑)

皇太子のご学友の元伯爵家の青山恭二は津川に皇太子のご学友になれという。

津川は彼とは少し距離をおいているが、修学旅行で皇太子の不自由さがわかるのだ。

 

青山と同じ初等科からあがってきた小林旭は、ある夜、皇太子を誘い出して合計4名で夜の銀座へ護衛を巻いて繰り出す。ここ、ロケがほんとに銀座だった。

花売りの女の子から花束を買う皇太子。そのあとレストランへ行くが周りのお客やその店の支配人に気づかれてしまい、支配人はテーブルまで挨拶にくる始末。

いたたまれず店を後にする4人・・・。

 

小林旭はまだ無名だったのでキャストの名前はその他大勢だったが、なぜか出番が多く、しかも芦川いづみと葉山で知り合い、デートを重ねるという役でもある。

初々しい小林旭がみれます!

当時の目白駅が!!!

 

難しい題材だけれど良くできていた。月丘夢路の年上の女性は妖艶でした。

またレストランで皇太子に気づくカップルの男性が岡田真澄だったり、修学旅行のバスの運転手が柳谷寛だったり、チョイ役にも気をつかっている映画でした。

 

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日活より