日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

名人長次彫  1943年 東宝

監督 萩原遼 脚本 三村伸太郎

出演 長谷川一夫 山田五十鈴 花井蘭子 小杉勇 エンタツアチャコ 田中筆子

 

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衛星劇場より

撃ちせしなんちゃら が出る戦時中の映画。長谷川一夫山田五十鈴だとどうしても

「鶴八鶴次郎と比べてしまう。

 

彫師の長次は名人と言われ、長屋の衆からも慕われている。

 

だが大日如来像をみた踊りの師匠の山田五十鈴は「目が生きていない」と意見を言うが

長次(長谷川一夫)はおもしろくない・・・。

 

長次のことを思って意見した山田五十鈴だがその後姿を消した長次が気にかかる。

 

花井蘭子は深川の芸者で、長次が失踪中に世話になった浪士の連絡窓口だが、山田五十鈴は嫉妬してしまう・・・・。

 

とにかく山田五十鈴が綺麗で圧倒される。彼女の娘、嵯峨三智子と顔の形が瓜二つ。

嵯峨三智子はつくづくもったいないことをしたと思う。美人はまわりの男性陣がちやほやするが、それだけでなく利用してうまいことやろうという人間も混ざっているからよっぽど気を付けないと彼女のようなことになる。

花井蘭子は芸者だが、ちょっとお嬢さんぽい。