監督 斉村和彦 脚本 山浦弘靖
出演 磯村みどり 沢本忠雄 瀬戸麗子 大塚国夫 天草四郎 市川寿美礼 菅井きん
徳大寺君枝 山崎猛 矢野間啓治 古賀浩二
一時間に満たない物語。当時の２本立て、３本立てで上映されたのではと思うがどの映画会社なのかわからない。
この映画のこともネットにはなくて磯村みどりのwikiでも記載がない…(;^_^A
磯村みどりは大映映画に出演しその後NHK専属の女優さんになり１９６４年にフリーとある。一方沢本忠雄は日活。wikiで調べたら沢本は１９６３年にフリーとなったので大映？なのか？ただ物語は東宝のようでもある。
私がまた見たい山田五十鈴の「下町」ではなかったけれど、ほのぼのとした映画でした。松竹なら磯村みどりの役柄は倍賞千恵子ってところでしょうか。
下町で製菓製造をしている天草四郎と市川寿美礼。長女は丸の内のOLで次女の磯村みどりが店を手伝っている。その下には弟がふたり。
下町の長屋住まいの一家。その家の前には工員として働く沢本忠雄が母と寝たきり？の父親と暮らしている。
磯村みどりは幼馴染の沢本忠雄が気になっていて近所の天神様へお参りに行ったりするが沢本は意に介さない感じ。
そんなある日、姉に見合い話が持ち上がる。相手はやはり丸の内あたりの大企業に勤めるサラリーマン。写真を見てもなかなかの好青年で姉は見合いへ。相手も姉のことが気に入り、両親も大喜び。このままいけば結婚と言う時に沢本忠雄が姉に告白したことがわかる。姉も沢本が好きらしいがお見合いの一件があってから沢本は自分はふさわしくないと考える・・・ある晩姉と沢本が会っていることを知った磯村みどりが姉を問い詰め、そのことを知る。
磯村は沢本が好きだったが、ここは姉のためだと沢本に直談判。そして見合い相手の男性を呼び出して姉とのことはなかったことにしてもらい、二人はめでたく結婚♪って話なんだけど、磯村みどりがいじらしい。
舞台は下町ってことでもちろん隅田川あたり。
吾妻橋近くで会う場面ではまだアサヒビール側がカミソリ堤防だったのがわかる。
母親役を演じた市川寿美礼という女優さんがなかなかはまり役で夫の妹役の菅井きんとの掛け合いはいかにも下町のおかみさんって感じでうまかった。１９２８年生まれでなんと１９７２年に４４歳の若さで死亡（ガン）とある。この物語ではまだ３５歳くらいなんだけど、今の３５歳からするとずいぶん老けてる感じがする。ま、髪型とか役柄もあったせいかも。
姉を演じた瀬戸麗子という女優さんは新東宝にでていたようだ。角度によって美人にみえたりそうでもなかったり、感じが違う顔になる不思議な女性だった（笑。
磯村みどりってえくぼがあったんだねぇ。
