日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

黒の奔流  1972年 松竹

監督 渡邊祐介 脚本 国弘威雄 渡邊祐介 原作 松本清張

出演 山崎努 岡田茉莉子 谷口香 松坂慶子 松村達雄 中村伸郎 佐藤慶

   穂積隆信 

 

衛星劇場より

 

最近、見た映画のタイトルが思い出せない・・・。あまり気にも留めずに見始めて

いざ記事にしようとすると・・・なんていうタイトルだったっけ?が毎回だ(;'∀')

 

衛星劇場では没後30年とかで松本清張特集を放映しているが、これは70年代につくられたせいか、なんだかやたらとおっぱいポロリ、男女の行為に時間を割いていて一番大切なところが抜け落ちてた映画だった。岡田茉莉子もおっぱいポロリ、大写しだったが明らかに別人ですよ!という映し方で苦笑い(笑。

 

 

奥多摩の旅館で女中をしている藤江岡田茉莉子)は顔なじみの客(穂積隆信)と偶然駅前で会ったことから殺人の容疑者となる。その客が崖から突き落とされて死に、藤江が疑われたのだ。一貫してヤッテいないと言い張る藤江の弁護を矢野(山崎努)が引き受ける。彼は弁護士会会長の大御所、若宮(松村達雄)の娘、朋子(松坂慶子)と結婚を狙い、この容疑者を無罪にすれば一躍有名となり自分の夢もかなうと張り切る。

彼の事務所は儲かっているとは言えず、事務員のひとりの由基子(谷口香)とは割り切った関係を持っている。

映画冒頭から山崎努と谷口香と絡みありで、この時のおっぱいは谷口香自身だと思われる(笑。

 

裁判では藤江に勝ち目はないと思われたが、由基子が確かな証人を見つけてきて藤江は無罪となった。

 

矢野は一躍有名人となり、藤江を自分の事務所で雇うことにしてますます名声をあがた。

そして・・・藤江と矢野はある日一線を越え、男女の仲となる。藤江も自分は影の女でよいと言っているのだが・・・

 

若宮の娘との将来の結婚も近くなったある日、藤江は矢野に妊娠を告げる。そして結婚してくれと矢野に迫るが、そもそも矢野にはそんな気はない。

ところが藤江は朋子の住む田園調布の家へ行ったり、結婚してくれなければすべてを暴露する、そのうえ、藤江奥多摩で殺人を犯したと矢野に告げるのだ。

 

矢野は由基子の助言で藤江を旅行に誘い、そこで殺そうとする・・・。

 

ここで主人公の藤江は25歳という設定だが、岡田茉莉子・・・どうみても20代って感じではないんだよね。(実際は39歳)もちろん当時の39歳からしたら若いし、美人だけど・・・どうしても主役の女優は岡田茉莉子だったんだろうね・・・。

 

そして由基子が探し出してきた崖から藤江が突き落としたとされる時間を証言してくれたおばさん、どうやって見つけたのかそれは全くはしょがれてておもしろくない。

(男女のこと、おっぱいポロリで時間を割いているのだ)

70年代って日活ではロマンポルノ全盛だったし、日本映画界もかなり斜陽で松竹といえどもきわどい映像でお客さんを増やしたかったんだろう。

 

矢野の事務所にいるもうひとりの事務員に寅さんでおなじみの岡本茉莉がでていた。

 

脱ぎっぷりの良い谷口香という女優さん、小川真由美系の美人だった。なんとなく見たことあるなぁ・・・って人。

 

おじいさんになった中村伸郎がちょっと出演。

 

アマゾンより