日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

若いふたり 1962年 日活

監督 堀池清 脚本 川崎俊祐 青山民雄

出演 山内賢 松尾嘉代 小高雄二 市川好郎 北原賢二 初井言栄 福田トヨ

 

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君には君のぉ~~~夢があ~~るぅ♪♪と北原賢二が歌うある意味歌謡映画?♪

この歌は知っているが、なんだか民謡+演歌みたいな歌い方でしたね(;'∀')

これが当時の若者にうけた?のだから時代を感じます。

 

大学生の次郎(山内賢)はジャズ喫茶で照明のアルバイトをしているがドラムをプロでその喫茶店で演奏している人気ドラマー、庄司(小高雄二)の指導を受けている。

 

ある晩、庄司が倒れ、急遽、ドラムを叩いた次郎。場内は興奮の渦につつまれ、庄司の代わりにと店長から頼まれ、次郎はドラマーとなった。

 

庄司は麻薬常習者でヤクザ者から借金がある。

 

庄司の実家は羽田近くで靴修理をしている父、後妻(福田トヨ)、妹で化粧品工場で働く節子、そして弟の幸次(市川好郎)が家族だが、後妻を嫌い、庄司は5年近く帰っていない。ところが父が入院することになり、妹の節子は兄を訪ねてジャズ喫茶に行くが、兄はどこかへ行ってしまったという。

 

少し前に節子が会社の経営が苦しく、給料ももらえないので同僚と道で化粧品を売っているところにチンピラに因縁をつけられていたところに次郎が節子を助けたことがあり、ドラマーとなった次郎は節子と再会を果たし、節子の兄が庄司であったことを知る。

節子の父の入院費用をなんとかしようと、次郎は前借をして庄司から預かったといって節子の義母に渡す・・・。そんなことを知らない庄司家。

庄司はヤクザに脅され、別のジャズ喫茶に雇って貰うということで前借をするがそのままドロンしてしまう。それを聞いた次郎は庄司の借金の肩代わりもするのだ。

 

次郎と節子はお互い惹かれあい、友達とハイキングへ行ったりするが、次郎の姉の松代(初井言栄)は心配で仕方がない。事業がうまくいかなくなった田舎の父は次郎が大学を卒業し、普通の会社員になって地道に生きていくことを願っているが次郎はドラムで生きていく・・・なんてことを言う。

 

詐欺にまで手を染めた庄司は、結局警察に捕まるが、次郎が自分の仕事を取ったと恨んでいる。しかし、警察で事情をきき、面会にきた次郎に謝るのだが、尾羽打ち枯らした庄司を次郎はなんともいえない気持ちで眺めるのだった。

 

ドラマーとしてお金を稼げるようになった次郎は姉の家をでて一人暮らしをするようになったが、庄司にことなどでしばらく節子とも会っておらず、心配した節子は次郎のアパートを訪ねると、そこには次郎の姉がいた。そして次郎と付き合うのはやめてもらいたいと言われるのだ・・・・。

 

しかし!映画の題名のように若いふたりは・・・(^^♪

 

今村昌平にあんちゃん当時よりずいぶん大人っぽくなった松尾嘉代

貧乏な家の子供の市川好郎は”キューポラ””さながら貧乏役がピッタリだった。