日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

拳銃無頼帖 不敵に笑う男 1960年 日活

監督 野口博志 脚本 山崎巌

出演 赤木圭一郎 宍戸錠 笹森礼子 青山恭二 吉永小百合 南風夕子 藤村有弘

   二本柳寛 深水吉衛 

 

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日活より

 

シリーズ3作目。全4作みましたが、これが一番面白かったような・・・。

今回は早撃ちの竜 として登場。

突っ込みどころ2か所あり。

 

3年の刑期を終え、恋人のいる金沢に戻ってきた竜(赤木圭一郎)。

早速彼女のドレス店を訪ねるが出てきたのは彼女と瓜二つの妹の博子(笹森礼子)だった。姉のユリは金沢駅のホームで転落して列車に轢かれ事故死したというが、妹の博子は姉は殺されたに違いないという。

顔見知りの菅井刑事(深水吉衛)を訪ねるが、警察でも事故死だという。そして菅井からは町を去るように言われる。

町では浜田組と船場組の争いが起こっていた。竜の弟分だった五郎が街で靴磨きをしており竜をみると逃げた。なんと五郎は竜の妹の則子(吉永小百合)と一緒に暮らしていたのだ。

博子は船場組のボス(二本柳寛)から金を借りている。金を返せない弱みに付け込む船場組・・・

 

竜の腕を見込んだ船場はダイヤの取引に竜を連れて行く。竜はその仕事をする代わりに博子の借金の棒引きを頼んだのだ。

 

取引場所はボードで向かう岩場の洞窟。

浜田組の用心棒、コルトの謙(宍戸錠)がダイヤの鑑定を行うがなんと大きな虫眼鏡を取り出す(突っ込みどころその1)。

いくらなんでも虫眼鏡で鑑定って観客をバカにしてないでしょうか???(笑。

 

そこへ駆けつける博子だが彼女はタクシーで海沿いの横道から降りていくと洞窟へ向かえる。ってわざわざボートで向かう必要あったのか?(突っ込みどころその2)

このシーンは能登のお祭りを映しており、みんな船にのって沖へ。それに並行するようにボートの乗って洞窟へ向かうのでお祭りを映したかったのだろうと思われるけど、

あまりにもあっさり道路から洞窟へ行けるってw

 

舞台が金沢なので「横安江町商店街」が映る。いまでに健在だが当時あったアーケードは撤去され、昔より今は商店も少なくなっている。

博子のブティックへ竜が訪ねるシーンはロケでそのお店と思われる「タケウチ」というお店はまだ現存する。

タケウチ という店

グーグルマップの現在 takeuchiとシャッターにある

この店だと特定できたのは赤木圭一郎を店側から映したシーンの後ろに

加登長という店ののれんが映っており、そこも健在なのです。

 

竹内洋装店と加登長

アーケード入り口にあった看板

当時の商店街風景

今は仏具屋さんばかり残っているようにも思える商店街ですが、当時は家具やさんや洋装店などもあって活気があったんですね。

そういえば町の家具屋さん、ドンドンなくなってますね。

あ、金沢の商店街の映像がなんだか懐かしすぎて映画のあらすじにはなってませんでした。詳しくは日活のサイトで(;^_^A。

 

オークフリーより