日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

紅の拳銃  1961年 日活

監督 牛原陽一 脚本 松浦健郎 原作 田村康次郎

出演 赤木圭一郎 笹森礼子 垂水悟郎 芦田伸介 小沢昭一 藤村有弘 小沢栄太郎

   白木マリ 吉行和子 浜村純 野呂圭介 深江章喜 草薙幸二郎

 

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日活より

 

石原裕次郎の代役で出演した「激流に生きる男」の撮影中にゴーカートの試乗をして急死してしまった赤木圭一郎。結果としてこの作品が完成した最後となった。

拳銃無頼帖シリーズが単調で出演者が同じなのでちょっと辟易していたけれど

この「紅の拳銃」はビックリとまさかのどんでん返しで飽きなかった。

原作が良かったのか、脚本が良かったのか、監督が良かったのか。

 

石岡(垂水悟郎)は戦争で片腕を無くし、陸軍の中隊長で今は会社を経営している小寺(芦田伸介)に生活の面倒をみてもらっている。小寺は麻薬密売組織の東京のボスで、ある日石岡に殺し屋を探すように命令する。2年前にも軍隊時代の男を殺しで雇ったが返り討ちにあい、失敗していた。

 

銀座のクラブで石岡は一人で呑んでいる男に目をつける。中田(赤木圭一郎)と名乗ったその男は失業者だという。

そこへクラブのホステスが助けてと言ってくる。殺されるから守って欲しいというのだ。その女、千加子(白木マリ)を彼女のアパートへ送り届けた中田。

翌日、中田は石岡の家を約束通り訪れる。そこで石岡は中谷を殺し屋にすべく拳銃の使い方を教える。

石岡には高校生の時に失明した妹、菊代(笹森礼子)がいる。彼女は中田の顔を見ることはできないが、ステキな男性のような気がしている。

中田の拳銃の腕はメキメキ上達。石岡の期待に応える中田だった。

ただ、小寺に中田の素性を訊かれた石岡は中田が何者なのかはっきりわからない・・。

 

中田は菊代の目をなんとか治してもらおうと石岡に内緒で菊代と大学病院へ。そこで神戸の八十島博士(浜村純)の治療を受ければ治ることがわかる。

 

殺しの相手というのはあの晩助けてと言ったホステスの千加子だった。中田は千加子を逃そうと外へでるが、そこで神戸から千加子を追いかけて来た組織の人間と鉢合わせする。しかし逆に中田が彼らの拳銃を奪い、神戸のボスのところへ連れて行かせる。

千加子は神戸のボス、陳(小沢昭一)の情婦であったが、東京へ逃げたのだ。

 

ここから神戸のボスと香港のボス(小沢栄太郎)の話となるが、なんと香港のボスは神戸の陳の弟(草薙幸二郎)が始末したという。

香港のボスがいなくなれば自分の自由になると喜ぶ陳兄弟だが・・・・

 

この先ビックリが続く。

さらにダメ押しのビックリ(想像もしていなかったw)。

 

日活より