日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

拳銃は淋しい男の歌さ 1962年 日活

監督 山崎徳次郎 脚本 松浦健郎 竹森竜馬 中西隆三

出演 二谷英明 和田浩治 中原早苗 高品格 金子信雄 野呂圭介 笹森礼子

   青山恭二 郷鍈治 二本柳寛

 

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二谷英明和田浩治・郷鍈治

久しぶりに六本木アマンドでリングシュー購入。なんと一個530円!となっており、一瞬絶句(笑。ちょうどアマンドのスタンプカードにスタンプが10個溜まっていたので、650円くらいのケーキをひとつもらい(10個溜まるとケーキひとつもらえる)、リングシュー3個にするが、さすがにシュークリームが500円越えってどうかなぁ・・・。ただ久しぶりだったのでとっても美味しかったです。日活作品のロケシーンでたまにアマンドの看板が映っている時がありますが、今は六本木と新しく東京駅(地下街?)、そして浜松町駅にしかないようです。

 

 

久世組幹部の稲木(二谷英明)が小野田組社長(二本柳寛)と老幹部の鉄五郎(高品格)に重傷を負わせ、5年の服役を終えて娑婆に戻ってきた。久世組は昔と違い今は久世興行と名前を変え、社長(金子信雄)の元には拳銃の名手だという多巻という男(郷鍈治)が幹部として羽振りをきかせていた。

失望しながら妹の勤める工場へ行く稲木。妹は結婚することになって公団アパートが当たったと言う。そこには刑事である妹の婚約者、岸本(青山恭二)がおり、稲木は前科者の兄がいる妹と結婚できなければ警察を辞めるという岸本に頭をさげる。

青山恭二・笹森礼子

久世の世話にならず木賃宿に泊まっている稲木だが、ひょんなことから小野田組の娘、文江(中原早苗)と知り合う。小野田組はあの事件の後、社長が亡くなり、今は運送業一本で大学に通う息子の弘(和田浩治)が社長としてヤクザとは関係なく正業を営んでいるが、老幹部だった鉄五郎はある日稲木を街でみかけ、仇を討つのだと言って訊かない。止めに入った弘はその男が大学の部活動でグライダーが落ちた時に助けてくれた男性だと知り、昔のことは忘れて小野田運送で働いてくれないかと頼む。

久世組を抜けたかった稲木は小野田運送で働くこととなるが、それを知った久世と多巻は稲木と小野田運送を潰そうと邪魔をするようになる。

 

それにしても和田浩治、まだ18歳なのにずいぶん大人な貫禄。昔の人って大人になるのが早いです。

中原早苗はすでに27歳でこちらも今の27歳からすると落ち着いている容貌。彼女のプロポーションをべた褒めした1960年の作品、「海の情事に賭けろ」から2年しか経ってないのにこのお〇さんプリってなんなんだろう(笑。ただし体形はまだ細い。というのも私が中原早苗を初めてみたのはテレビドラマ?かなにかですでに中年太りで、その後、今村昌平の「豚と軍艦」を見てとても同一人物とは思えなかった衝撃的な女優さんなんですね。

 

この作品、野呂圭介二谷英明をアニキと慕うヤクザででてくるが久世組のいうことをきいたり、どっちつかずで結局最後は郷鍈治に撃たれてしまうが人間の弱さを感じます。

妹と刑事は果たして結婚できるんでしょうか?終わり方が成瀬巳喜男調(最後どうなるのかはっきりしない)でしたが気になる(笑。

 

謎がもうひとつ。日活の二谷英明東宝白川由美はどうやって知り合い結婚したのでしょう??映画俳優同士の合コンとかあったのか?。

 

二谷英明

昔の街角

オークフリーより