日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

野獣の青春 1963年 日活

監督 鈴木清順 脚本 池田一朗 山崎忠昭

出演 宍戸錠 川地民夫 香月美奈子 渡辺美佐子 小林昭二 郷鍈治 

   木浦祐三 上野山功一 星ナオミ 木島一郎 信欣三 山田禅二

 

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ノートブックのキーボードで反応しないキーがあったので外付けのキーボードを購入した。最近タイプミスが多いなと思っていたらなんと NとMの反応が変。全く反応しないわけではないがかなり微妙。

去年の8月に買ったばかりなのに。

 

川地民夫宍戸錠

とある連れ込み宿で男女が無理心中していた。男はなんと現職の刑事、竹下(木島一郎)。女はコールガールだった。

 

東京の盛り場でチンピラ相手に喧嘩するジョー(宍戸錠)と名乗る風来坊は野本組の用心棒としてその腕を買われ働くこととなる。

野本(小林昭二)には秀夫という弟(川地民夫)がおりどうもコールガール組織をとりしきっているようだ。

 

ジョーを追う広川刑事(鈴木瑞穂)は野本の件は警察に任せろといって忠告するが

ジョーは訊く耳をもたない。実は彼は元刑事で、ある組織のボスにはめられて刑務所に入った前科者になっていたからだ!!無理心中と処理された竹下刑事はジョーが刑事だった頃味方になってくれた恩人で、彼の妻、くみ子はひとりで編み物を教えながらひっそり生きている。そんな彼女のためにもジョーは黒幕を壊滅させなければならない。

 

野本組は元三光組にいたヤクザだが今は三光組を押しのける勢いをつけている。それが気に食わない三光組の組長(信欣三)たちにジョーは野本組の情報を教え、麻薬取引で渡した2000万円を強奪させる。この取引場面はなんと柴又の矢切の渡し(松戸側)♪♪

柴又方面には高い建物が見当たらない。松戸側と思われる河川敷や周辺の道路も土埃をあげている。

 

麻薬組織の幹部でジョーを陥れた石山(清水将夫)が激怒し、もう野本組との取引はしないという。

河川敷での取引で運転手役を務めたジョーは刑事だったと思いだした麻薬組織の男。

ジョーが裏切り者だと知った野本は、ジョーを殺すべく屋敷に乗り込んだジョーと死闘を繰り広げる。

かたや竹下刑事の妻はなんとコールガール組織の連絡役で、野本に脅され、しぶしぶ竹下と結婚したが夫婦生活は案外楽しくこのままの生活を送りたかった・・などとジョーにいうのだが、秀夫とタバコを吸ったり楽しく過ごすシーンからするとそれは本心だったのか?謎が残る。またジョーを陥れたのが麻薬組織の清水将夫かと思われるが彼もどうなったのか謎で納得できない。

 

ところで、あまりそのものズバリな演出はしない鈴木清順だが、なんと香月美奈子の

〇首シーンがある。最初は香月美奈子本人?かとも思ったけれど見返すと代役?のような気もする。ただ当時の観客は香月美奈子の〇首だと思ったに違いない(笑。

川地民夫はオネェ系で母親がパンパンだったと言うと怒り狂い、相手の顔をカッターで切り刻むというキャラで宍戸錠がわざと渡辺美佐子に言わせ川地民夫がカッターを取り出し・・という場面は面白い。

昭和38年頃の東京の街

日活より