日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

乾杯!女学生 1954年 新東宝

監督 井上梅次 脚本 赤坂長義 京忠太郎

出演 雪村いづみ 水の江滝子 高田稔 谷口香 中山昭二 南風洋子 千秋実

   沢村貞子 夏川静江 久保菜穂子 井波静子 井上大助

雪村いづみ・水の江滝子

ただいまYouTubeで2週間無料公開中。監督が井上梅次、出演者も水の江滝子で日活みたいな雪村いづみの学園もの。雪村いづみがやたらとカワイイ♪♪

 

歌手の峰村京子(水の江滝子)は娘の夕子(雪村いづみ)を平和学園に転入させた。有名人の京子は結婚していることを隠しているので夕子にも口止めしている。

寄宿舎にはいることになった夕子に早速チビちゃん(井波静子)という友人ができたが、おもしろくない女学生、君子(谷口香)一派もいる・・のは学園もののお約束♪

雪村いづみ・井波静子

左から2番目が谷口香

いじわるな君子はある日、夕子の母、京子が父のことは口外しないようにと念押しの手紙を拾い、読んでしまう。そこでわざと夕子に自分の父親のことを持ち出し、夕子の父のことを訊く。負けず嫌いな夕子は思わず、アメリカで活躍しているジャズバンドのミネ・カズオが父だといってしまう。

その後、ミネ・カズオのバンドが来日し君子には問い詰められ困った夕子は東京のコンサートホールの楽屋を訪ねるがミネ・カズオだと思われるバンマスは会ってくれない。

怒り心頭でホテルのカウンターでジュースを頼むとどうしたの?と訊いてくる中年男性がいた。彼はヒロオカ(高田稔)と名乗り、レコード会社にいるので芸能界は詳しいという。母の峰村京子のことも知っており、夕子はヒロオカにミネ・カズオになってもらい、夕子の父として寄宿舎へ来て欲しいと頼む。

雪村いづみ・高田稔

約束通り寄宿舎へ現れたヒロオカ。これで夕子の嘘もバレずにすんだ。

 

学園には夕子がキャメロンとあだ名をつけた和田先生(南風洋子)がいる。彼女はプロポーション抜群で稲葉先生(千秋実)と赴任してきた市川先生(中山昭二)から好意を寄せられる。

南風洋子

ある日、夕子は学園内で捨て子を発見する。和田先生あてにこの子をお願いするという芳子(久保菜穂子)という人からの置手紙があった。和田先生の友人なのだろうか、それから女学生みんなでその赤ちゃんの面倒をみることとなったが・・・

一瞬映る久保菜穂子。赤ちゃんを捨てて去る役。

久保菜穂子

沢村貞子千秋実・夏川静江

1954年頃の日吉駅のシーンがあります。

日吉駅

雪村いづみに力を貸す、大助君役の井上大助という俳優さん、青少年役でちょこちょこ目にしていましたが、なんと42歳没。(1935年生)

井上大助雪村いづみ

にほんブログ村 映画ブログ 日本映画(邦画)へ
にほんブログ村