日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

地獄の用心棒 1955年 日活

監督 古川卓己 脚本 浅野辰雄 古川卓己

出演 河津清三郎 三國連太郎 菅井一郎 千秋実 二本柳寛 金子信雄 汐見洋

   高友子 宮崎準 殿山泰司 山本和子 長谷川菊子

www.nikkatsu.com

 

日活より

 

昨日は久しぶりに江戸川で菖蒲を見に行きました。数年前に行った時は5月の末だったせいかそれほど成長しておらず、昨日はびっくりするほどの満開で平日の昼間でしたがかき氷とかソフトクリームを売るキッチンカーにはちょっと行列が。今、江戸川菖蒲園祭りの期間中です。菖蒲園とは言いますが、植わっているのは河川敷。入場無料。

江戸川陸橋を渡る京成線と菖蒲の写真を撮ろうと電車待ちで立っていたら急にめまいがして早々に退散。残念でした。一人だったのでめまいが治ってもまた襲われるかもと思って10分もおらず、帰途へ。撮った写真はこの一枚のみ。

江戸川菖蒲園 2024.6.5

久しぶりにアマプラで日活作品視聴。1955年公開のこの作品は多分、河津清三郎が主役級俳優として日活に移籍した作品のひとつだと思われます。

彼は元々時代劇が得意のようですが、洋装でもなかなかなハンサムです。が、背はあまり高くなく、昔の人なので顔が大きい。バーテン?役で登場する金子信雄が若い(笑。

応援だか協賛だかで 厚労省横浜市警察 とあります。

なぜ厚労省?なのかは麻薬中毒を扱っているから。ただあまり出来はよくないという感想をもちました。

 

横浜周辺の麻薬密売組織の調査という名目で北川(河津清三郎)が横浜警察に赴任してきた。彼は関東信越地区の麻薬分室にいたので横浜の組織には面が割れておらず、麻薬の巣窟に潜入し捜査するにはうってつけの人物であった。

北川は麻薬密売団で用心棒をしている男の写真をみて驚愕する。植田(三國連太郎)というその男はかつての戦友だったのだ。

植田は亀山(菅井一郎)率いる密売団の用心棒だが麻薬中毒でもあり、それを知って北川はなんとか植田を救い出そうと接触するのだ。

 

麻薬中毒が問題となっていたらしく、中毒患者の悲惨さが描かれている。植田が突然苦しみもがきながら、薬をくれと迫るシーン。ヤクをうつとすっかり普通になるんだけれど突然何度も何度もヤク切れになる。不思議なのは最後に麻薬取引を北川をはじめとする潜入捜査官とするんだけど、あれだけ頻繁にヤク切れをおこしてたのに最後までヤク切れをおこさない(笑。

 

登場する植田の下?で働く白人男性をどなりつけるとか、店で暴れるこれも白人男性をノックアウトしたりするシーンは当時の白人(米兵?)に対する日本男性の願望か?

日活でお約束のキャバレーマダムは山本和子という女優さんですが、なんと毬谷友子のおかあさんでした。

日活より

 

 

 

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