日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

隠花の飾り 再春 1986年 フジテレビ

監督 小田切成明 脚本 田中晶子 原作 松本清張

出演 檀ふみ 加藤治子 三浦浩一 木ノ葉のこ 鈴木瑞穂 

松竹+チャンネルより

YouTubeで公開中。最近はテレビドラマばかりで申し訳ないです。

 

加藤治子檀ふみ

 

名古屋に住む鳥見可寿子(檀ふみ)は広告会社の支局に勤める夫、敏雄(三浦浩一)と

二人で暮らしている。趣味で書いた小説が東京の文学雑誌の新人賞、そして文学賞も受賞し、地元では取材を受け一躍有名人となる。

夫の敏雄はそんな妻に協力的で、さらに東京の本社に栄転の話もあって東京にでようと可寿子に言う。東京にいたほうが彼女のキャリアも有利にすすむのだ。

ところが可寿子は自信がない。それでも地元で有名人となった彼女は同じアパートに住む主婦(木ノ葉のこ)から羨ましがられる。まぁ悪い気もしない。

そこへ東京の純文学誌から依頼を受けた彼女。良い作品を書けば純文学の世界で認められると引き受けたが全くアイディアが浮かばない。

思い悩む彼女の様子を近所の主婦が噂し始め、さらに敏雄が靴下を干していたなんてことも言われているようだ。家に帰ると敏雄が台所に立って夕飯の準備をしていた。

思わず、そんなことはやめて!と言ってしまう可寿子。

って、今ならとーぜん!かも(笑。確かに80年代、夫に洗濯させたり、料理させたり、スーパーへ行かせたりする妻は悪妻カテでした。

最近はリモートワークなのか育休なのかスーパーでもやたらと働き盛りな男性を見ます。90年代くらいまでは記憶ですが、スーパーに昼や夕方にいる男性は非常に少なく、いても高齢者でした。そもそも男性がそのへんウロウロしてるだけで「あの人、何やってるの?」と近所では噂になりました。今はどこにでも働き盛りの男性が普段着でウロウロしてるのでなんの疑問も感じませんが。

 

何を書いたらよいのか悩む彼女はある日、パーティで出会った土地の名士、川添菊子(加藤治子)に呼び止められ、喫茶店へ。

彼女は家庭裁判所の調停員をしていると言い、男女の仲は複雑だと可寿子に言うが、それ以上は調停員の立場上話せないという。だが、がっかりする可寿子に何かお話できることがあればと言い、その後、可寿子は彼女の屋敷へ伺うことになった。

そこで菊子は自分の友人だという女性の話をする。

「これだ!」とその話にテーマを絞り、筆をすすめた可寿子。無事原稿を書き終え

文学誌に載ったその作品は・・・

松本清張の短編ですが、彼の作品は自分から破滅の道を進んでしまう怖くて皮肉な終わり方がオモシロイ。

檀ふみ三浦浩一

 

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