日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

乙女の診察室 1953年 松竹

監督 佐々木啓祐 脚本 沢村勉 原作 松平京子

出演 井川邦子 岸惠子 紙京子 大木実 市川春代 北龍二 川喜多雄二

   

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大木実井川邦子

ここ最近、血圧あがることばかり。私は怒っている。斎藤知事が復帰したのもつかの間、またマスコミが騒ぎ出した。東京のワイドショー、当選後もしばらく兵庫県知事の話はピタッとしなくなっていたが、日曜の報道特集は酷かった。すでに斎藤知事は悪人なのだと言いたいがためにつくったわかりやすい時代劇みたいで笑う。その夜、すでにその報道の嘘や視聴者を誤解させることがネットで暴露されました。も、私の血管は怒りでボロボロになりそうです。

 

昭和28年4月に公開されたこの作品、当時はかなり衝撃的だったのでは?なにせ乙女、しかも診察室。ここ数日で見た昭和20年代の作品のなかでは出来がよかった。どういった観客が見に行ったのだろう?

なにせ映画冒頭のシーンから女子高生がスリップ(昔はシミーズ?って言ったな、どう書くんだろう)姿で身体測定だか健康診断だかの場面から始まる。

白光学園の教師(医者のような気もする)野々宮雪子(井川邦子)は女学生から慕われている。彼女たちは寮生活をしているが主任教師の土井房枝(市川春代)の監視が厳しい。三谷純子岸惠子)というひとりの女学生の胸にキスマーク?があったことに気づいた雪子は遠回しに注意するが、彼女は反発する。雪子はその大学生だという男のアパートへ行くが彼は純子の上半身裸の絵を描いており、さらに雪子のほうが女性らしい身体だと言ったりする。この場面でいかにも顔が岸惠子で胸まで描かれている絵がどアップとなり結構ショックだった(笑。

顔は岸惠子。今ならAIで簡単に作れる。実際より胸は盛っている(と思うw

市川春代のこんな役はめずらしい

雪子には蓮沼(大木実)という大学の研究室にいる恋人がいるが、雪子の父は一人娘の雪子に婿養子にくる男性と見合いしろと言ってくる。蓮沼が出張で2か月間東北へ行くことが決まり、彼は仙台にいる母に雪子との結婚を話すといって旅だつ。その後具合が悪くなった蓮沼を心配した雪子が滞在している彼の宿を訪れ、そこで彼らは結婚するのだ。

と、言っても籍をいれるのは蓮沼が東京へ帰ってから。東京へ帰った雪子は妊娠していた!2か月経過。蓮沼から東京へ帰ったと連絡あり、彼女は婚姻届けをだすべく彼を研究室で待つ。

ところが、届け出用紙を取りに行く途中、彼は交通事故で帰らぬ人となった・・・

どーする雪子~~~~。問題女学生の純子の梅毒発覚とか、寮の門限とか、当時の女学生の異性に対する興味、それをいけないことと思って規制しようとする厳しい先生、その間に入る雪子・・・

 

ところで女学生役の岸惠子。当時すでに売れっ子でまだ21歳なんだけど30歳みたいで他の女学生と比べると大人顔過ぎる。

岸惠子

処女雪では憎らしかった紙京子だがこの作品では純粋な女学生

紙京子

 

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