日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

郷愁 1952年 松竹

監督 岩間鶴夫 脚本 橋田寿賀子 原作 吉屋信子

出演 轟夕起子 佐野周二 三宅邦子 高田稔 笠智衆 森川まさみ 岸惠子

   大坂志郎

 

松竹より

ジャニーズの2回目の記者会見で質問NGの記者とOKの記者が記載された書類の存在が明らかになったと昨夜のNHKニュースで報道された。

今朝のニュースではさらに、あの騒然となった場面を自分にも子供がいる・・・とか言って諫めた”一見いい人””なイノッチも事前の会議で知っており、そんなことはしてはいけない と言ったとか。にもかかわらず ルールを守った大人の姿を見せてください とかってどう??それに拍手したジャニーズ御用達記者(笑。今のうちに恩を売りたいのかどーなのか知らないが、ズブズブな関係といわれているテレビ朝日もさすがに報道しないという選択肢はもうなくて今朝のモーニングショーでも報道していました。ちょっとだけど。

コンサル会社が勝手にやったことだというジャニーズだが、落ち目になると昔のようにマスコミが一斉に無視決め込むなんてことも望めない。

しかも事前に知っていたんならあのイノッチの白々しい記者へのお説教ってなんだったんだろう(笑。

 

で、「郷愁」。

一言でいえば人にあげた娘のことが忘れられないいかにも昔に涙を誘ったであろう物語。

私としては 旧帝国ホテルやら逗子のなぎさホテル、浅草浅草寺の参道の様子がわかって良かったくらいか。

 

仏印から日本へ一時帰国した楊夫人(轟夕起子)。華僑の夫とは亡くなり元日本人であった夫人は帝国ホテルに滞在する。

仏印ってどこだろうと思ったらベトナムラオスカンボジアをあわせた地域だそうでかつてのフランス領インドシナということだ。

 

彼女には日本に残した18才になる娘雪子(岸惠子)がいる。

楊夫人は華僑の夫と知り合う前、日本で結婚していたが舅にいじめられ刃傷沙汰となってしまった。生まれたばかりの娘は婦人が昔習っていた踊りの師匠の息子夫婦に託し、

もちろん当時の夫(高田稔)とは離縁。そして18年の時を経て(なんだかわからないが)楊夫人として来日したのだ。

袋物問屋を営んでいた実家のあたりを訪ね、このあたりだったと店に入る。

そこが彼女の実家であったが、店の女主人の口からは刃傷沙汰を起こした娘のせいで店もつぶれ跡取り息子夫婦(笠智衆・森川まさみ)は龍泉寺の長屋住まいだという。

 

その長屋を訪ねると兄は病弱で寝ており、妻は内職で稼いでいる貧乏暮らし。

兄からは絶縁と言われ長屋を後にする。

彼女のもう一つの心残りは18才になる娘の雪子のこと。楊夫人の心は揺れ動く。

そこへ元夫が現れ、自分も娘に会いたいというが。

 

ここでネットでのあらすじを読むとなんと楊夫人は獄中で赤ちゃんを産んだとなっている(;'∀')。そんなシーンやセリフはないけど。

雪子の家が逗子で、そこでなぎさホテルがでてくる。

 

楊夫人の望みを知った雪子の養父、栗林(佐野周二)は楊夫人に雪子を返そうとする。

そこで養母のさだ(三宅邦子)は苦悩するが納得して雪子と栗林を楊夫人が滞在しているという袋田の滝まで行くことにする。

って、ここでもあらすじは箱根になってんですけど(笑。

 

ま、なんだかんだの末楊夫人は母の名乗りも上げずに仏印へと去るが急遽飛行機の時間を知り雪子は羽田空港で「おかぁさ~~~ん」とお見送り♪

当時の羽田空港。まだ屋上から見送るなんてなくみんな地べたまで来て見送っている。

 

この映画の最大の謎は実母のことばかりなんだけど、それじゃぁ私の父は??って雪子は思わなかったんだろうか。

それにしてもチャイナ服で出かけちゃう楊夫人。目立っただろうな。

 

松竹より