日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

日本の悲劇 1953年 松竹

監督 木下恵介 脚本 木下恵介

出演 望月優子 佐田啓二 桂木洋子 上原謙 高杉早苗 田浦正巳 高橋貞二

   淡路恵子 日守新一 須賀不二男 北林谷栄 柳永二郎 多々良純 

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松竹より

 

毎年恒例の大学駅伝。青学が優勝を決めましたが、シード権獲得争いではちょっと興奮。順天堂、惜しかったです。ゴール後、選手を迎えた先輩の涙をみてちょっと泣きそうになった・・のはやはり年々前頭葉がゆるんできているからでしょうか。

 

昨夜は断捨離でみつけたやはり封すら切っていないこの作品を視聴。昔数回見て、これはDVDで欲しいと思った(らしい・・)。確かアマゾンで購入したと思うけれどなぜか中国向け?みたいなDVDで、字幕が中文(中国語?)と英語があるんだけど、字幕なしが選べない(笑。しかも案内の文字が中国語。で、仕方なく英語字幕を選んだけれど、字幕がないところも多々あって、果たしてこんな字幕で見た人はわかるのか疑問なDVDでした。

題名通り、暗い(笑。年明け早々、なんでこの作品みてるんだろう・・と自問自答。

 

田浦正巳・桂木洋子

 

終戦8年。混沌とした日本。

熱海の旅館で女中をしている未亡人の春子(望月優子)は洋裁や英語を習っている娘の歌子(桂木洋子)と東京の医科大学へ行っている清一(田浦正巳)だけを生きがいに生きて来た。戦災で夫が亡くなり、春子はふたりの子供を抱えて苦労してきた。今も娘や息子の学費のために働き、株もやっているがなかなか生活は楽にならない。

そんなある日、清一が熱海にやってきた。なんと戦争で息子を亡くした医師の養子になりたいと言う。もちろん春子は反対だが、清一は翌日早々に東京へ帰ってしまう。

姉の歌子は通っている英語塾の赤沢(上原謙)から好かれている。そんな赤沢の様子で浮気を疑った赤沢の妻(高杉早苗)は歌子の下宿を訪ねるが、歌子はわざと赤沢と何かあるようにふるまう。歌子には過去があり、男性を信用することができない。赤沢の愛の告白も受け入れられずにいるが赤沢の妻には負けたくないような気もする。

その後、歌子は妻と別れて岡山に行くという赤沢と駆け落ちしてしまう。

ここに出てくる人々は皆、不幸だ。春子、清一、歌子、赤沢、春子の働く旅館の板前(高橋貞二)、春子が担ぎ屋をしたころ面倒を見てもらった男(多々良純)は落ちぶれているし。

春子は気が強いが、子供の前では泣いてばかりいる。

そして最後は衝撃な展開に!このシーンが忘れられずに買ったのかもしれません。

また当時のニュース映像なんかが挿入されてます。

ただ、このDVDは段ボール行きとなります。

望月優子の息子役の田浦正巳はこの作品がデビュー作だそうで1932年生まれの当時20,21歳でした。2011年、78歳で亡くなりました。俳優座の同期は仲代達矢などがいて、仲代達矢は存命中。長生きですね。

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