日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

男の哀愁 1951年 松竹

監督 岩間鶴夫 脚本 池田忠雄

出演 鶴田浩二 高橋貞二 高杉早苗 桂木洋子 徳大寺伸 河村黎吉 望月優子

   北林谷栄 磯野道子

鶴田浩二

まだヤクザ前の鶴田浩二

学生が年上の未亡人に心惹かれて・・・という筋書き。当時のマダムからしたらまぁ憧れ的物語か?

大坂志郎もまだ若く、学生役なので時代を感じる。

 

古本屋の2階に下宿している小島(鶴田浩二)と太田(高橋貞二)。太田はアルバイトで化粧品の販売をしているがある日、新装開店の化粧品店の開店準備を手伝う。

その店のマダム、すみ子(高杉早苗)に頼んで自分の化粧品をおかせてもらうことになる。そのつながりですみ子を知り合った小島は店に飾ってあった絵画に目を惹かれ、マダムと話すと、マダムはフランスで画商の夫と暮らしていたが夫に先立たれ日本に帰ってきたと言う。

すっかりマダムの虜となった小島だが、マダムには会社を経営する中野(徳大寺伸)という男がパトロンであるということがわかる。

 

下宿先の古本屋の娘、君子(桂木洋子)は美術に詳しい小島の意見を聞きながら自分の染物?の勉強にいそしんでいる。そんな二人をゆくゆくは一緒にさせたいと願う君子の両親(河村黎吉・望月優子)。

 

小島は中野に会いに行ったが、中野の社員に暴行されけがを負って陸上競技ができなくなった。自暴自棄になる小島はすみ子と一緒になりたいと言い出し、君子を悲しませる。

すみ子も中野の愛情がわからず、一途な小島に惹かれるが、友人のバーのマダム(北林谷栄)に相談するも彼女からはよく考えたほうが良いと言われてしまう。

そしてすみ子は中野との関係も小島との付き合いも断って一人生きていく決心をするがそんなすみ子の心に打たれた中野は、すみ子とやり直そうと会社を閉めて二人で関西?へ。

傷の癒えた小島はまた陸上競技に精をだす。

みたいな(笑。

高杉早苗という女優さん。話題だった市川猿之助からすると祖母にあたる人。

先日亡くなった市川猿翁段四郎の母だ。だから香川照之の祖母でもある。

オークファンより