日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

特別機動捜査隊 年輪 第131話 1964年4月29日 東映

監督 大岡 紀 脚本 村田武雄

出演 小林十九二 波島進

第126話 天使の乳房

第127話 蜘蛛の巣

第128話 さすらい

第129話 非行少年

第130話 ぽんこつ

上記の記事は飛ばします。

Amazonより

東京、雪が降りました。ちょっと積もりましたがすぐ融けました。それにしても寒い。

 

板橋の養育院(養老院)から散歩ででてきた老婆2人。少年が倒れいてるのを発見。そばには放置された自転車があった。すでに少年は死亡しており、頭部を強打したことが死因だとわかる。そばに落ちていた定期券から身元をたどる。

 

この回は実際にあった東京都養育院の協力で撮影された。今の老人ホーム。

年齢的にも老人となっていた小林十九二が殺された少年の祖父役で出演。

当時は老人ホームに入る老人は可哀そうだと思われていたのがよくわかる。ただし登場する老人は寝たきりとか車いすじゃなく正座して演芸の舞台を楽しんでいる元気な老人。小林十九二は身寄りがないわけではないが自ら入居している。下着から無償で支給されたらしく、彼が孫にありがたいというセリフがある。さらに国からお金をもらえた(年金制度ができる以前の人たち?)と言って訪ねてきた孫にお金をあげようとするシーンがあった。

 

今はその跡地に健康長寿医療センターがあるという。でもさ、健康で長寿でお金もないとね。65才になると介護保険が爆上がりするのよ。しかもとりっぱぐれのないように給付される年金から引かれてんのよ。もちろん年金が少ないと全部引いて差し引きゼロってわけにもいかないからあとは納付書で健康保険とともに請求されんのよ。

少子高齢化になるのは昔から、少なくとも30年前からわかってたのに無策だった日本。婚活パーティーを役所で企画したりしているけど、そもそも、結婚しないと子供を作ったらダメなの?結婚してようがしてまいが子供を産み育てていける社会がいいんじゃない?。

アメリカのテレビ番組で「Maury」というショーがあるんですが、自分の子供は本当に自分の子供か?と疑問をもった男性が子供と自分のDNA判定をしてもらって決着をつける番組。そこに出てくるカップル、2人も3人も子供がいるのにいまだに立場はフィアンセ、恋人、という人たち、あるいは一晩だけのお付き合いで女性からあなたの子供よ!養育費頂戴!って言われちゃった男性とか。あまり生活レベルが高い人たちとは思えないんだけど、それでも子供を産んじゃえるアメリカ。そのショーの見どころは判定の結果、男性の子供じゃないとわかった時の女性の反応。それまではその子が男性の子供だと言い張る女性の姿を放送しているからなおさら違ったときのインパクトがすごい。「You are not the father!」と言われた男性、ある人はがっかり、ある人は喜んで飛び上がり、様々。たまにショーに何回も出演し、子供の父親がなかなか特定できない女性も登場する。いや~~、男女とも顔も隠さず、堂々とテレビ登場できるアメリカってすごい。その点はいいなと思います。

 

小林十九二は1901年生まれ。ドラマ当時はなんと62,3才。って私より若かった(-_-;)。

 

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