日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

静かなる決闘  1949年 大映

監督 黒澤明 脚本 黒澤明 谷口千吉 原作 菊田一夫

出演 三船敏郎 志村喬 千石規子 三條美紀 植村謙二郎 中北千枝子 山口勇

三条美紀・三船敏郎

実は先週の金曜日(4月25日)、鶯谷から歩いて根津神社のさつきを見てきました。

鶯谷には寛永寺根本中堂へ行くためで上野からより鶯谷で降りたほうが人も少なくてよいと思ったのです。寛永寺の輪王殿は外国人観光客がたくさんいますが、根本中堂には人もそんなにいませんでした。そこから根津神社までは20分ほどでしたがものすごい人。まぁお花はある一定期間に行かないとみれませんからね。確かに色とりどりのさつきが(つつじでした@違いのわからないオンナ)満開できれいでしたが、とにかく外国人観光客が多い。ガイジンのいないところへ行きたい。

 

昭和100年映画祭特集シリーズで視聴した黒澤映画です。YouTubeで無料配信中。

なんと日活は「洲崎パラダイス赤信号」が只今放映中で、是非見てください。川島雄三監督の最高傑作です。

 

三船敏郎志村喬

戦時中、野戦病院で軍医として勤めた藤崎恭二(三船敏郎)は、中田(植村謙二郎)という兵隊の手術を行った。手術中、指先を切ってしまった藤崎だが、そのまま手術を続行。その後、中田が梅毒に感染していることがわかる。案の定、藤崎も感染していた。

復員後、父、考之輔(志村喬)の医院で共に働くが彼には許嫁の美佐緒(三条美紀)がいた。しかし、自分の梅毒がいつ良くなるかもわからず、結婚を断る恭二であった。

もう結婚を6年も待っていた美佐緒はそれでも女手のない藤崎医院へ通い、食事を作っている。なぜ自分と結婚できないのか?美佐緒は苦しむ。

藤崎医院には元ダンサーで身籠っている、るい(千石規子)という女がいる。男に捨てられた彼女は恭二に助けられ、藤崎医院で看護助手として住み込みで働くことになったが、恭二の親切は有難迷惑だと思っており、恭二から勧められた看護婦になるための試験勉強もやる気がおこらない。仕事ぶりも適当でお腹の赤ん坊さえいなかったら、今頃は楽しくやっていたのにと悪態をついたりする。

中北千枝子千石規子

ある晩、考之輔と恭二が何か話していると相部屋の看護婦から聞いたるいは、恭二親子の裏の顔を暴いてやるんだと盗見聞き。ところがそこで語られたのは恭二の梅毒は兵士を助けるための手術での感染であり、そのために恭二が美佐緒と一緒になることはできないのだと知る。その後・・・るいは別人のようになった。看護婦になるための勉強もし、そして無事、男の子を出産。

ある日、警察官が殴られてケガをしたというので警察署へ診察に行った恭二はそこで取り調べを受けている男が兵士の中田だと気づく。その後、彼は中田に梅毒の治療はしたのか?と聞くと、もうすっかり良くなったという。しかし彼は途中で治療をやめていたのだ。その上彼には妻がおり、妻のお腹の中には子供がいると知る。

それを聞いて恭二は一度、自分の医院へ奥さんも連れてくるようにと言うが、中田は聞く耳をもたない。

一方、美佐緒は別な男性との結婚を決める。彼女はもう27才なのだ。

千石規子三船敏郎

聖人君子のような恭二だが、男性の本音を吐露する場面が印象的。

この作品、映画というより舞台の演劇を観ているような感じがしました。

いつも暗い顔の美佐緒は、結婚前日に藤崎医院を訪ね、恭二と再会するが、その時は美しい笑顔で入ってくる。そして恭二に結婚することを報告するが、このまま、何もかも捨てて私をどこかに連れて逃げて欲しい・・みたいなことをいうのだ。

思わず美佐緒を抱きしめ、接吻するか!と思いきや、やっぱりできない恭二~~。偉い?のか?

三条美紀

東宝映画かと思いきや、大映映画です。まだ五者協定がなかったんですね。

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