日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

閉店時間 1962年 大映

監督 井上梅次 脚本 白坂依志夫 原作 有吉佐和子

出演 若尾文子 野添ひとみ 江波杏子 川口浩 川崎敬三

   竹村洋介 大木実 潮万太郎 中条静夫 村上不二夫

デパートの呉服売り場に勤める若尾文子、食料品売り場の野添ひとみ、エレベーターガールの江波杏子の恋愛事情を描いた作品。

若尾文子は大学をでて入ってきた川口浩に女のくせにと言われて闘志を燃やす。

ボランティアで目の不自由な人のために朗読の吹込みをしているが、そこで朗読の先生、大木実に密かに魅かれている。彼には妻がいる。ある日、やっと若尾は大木と話せる機会ができた。それを同じビアホールで川口浩に目撃される。その後、大木は自分の家へ誘う。そこには足の悪い妻がいるが、話すうちにその妻のことも好きになる。

 

野添ひとみは小さな平凡な結婚、一生を夢見る女性。お総菜売り場で働いているが、

主任(村上不二夫)の小言がうるさい。

そこの納入業者が竹村洋介。なんとなく気になるが自分からはなにもできない。

ある日、同僚からドライブに誘われるが、自分以外は恋人や婚約者と一緒と知り、竹村を誘う。彼はデパートの店員と一緒だからとなにかと気を使う。

主任の村上はこのところ竹村に風当たりが強い。同僚にそのことをいうと、

「知らないの?それはあなたが竹村さんに気があるからよ。」と言われる。

主任はデパート店員が納入業者とつきあったりすることが気に入らないらしいが、野添は一度ドライブに行っただけだ。

ある日、竹村は主任にひどく怒られ、それから別な人間が納入に来るようになった。

野添が昼休みにそのことを江波杏子にこぼすと、じゃぁ、電話しなさいよと言われる。

電話してみるが、あいにく席を外していた。

しかし、そのご竹村から電話があり、二人は会うことになる。

野添は「私達にぴったりなところへ行こう」といっておにぎり屋へ誘う。

野添が恥ずかしさでいっぱいになって照れ隠しにおにぎりをほおばりながら竹村に告白をすると、彼もおにぎりをほおばって「僕も好きでした」と答える。

そこへ酔っぱらった主任の村上が来る。村上は同期をおぼしき男性2人に「自分だって若かったころはいろんなアイデアをだしたけれど、みんな没だった。どうせ靴下売り場の女の子を結婚した僕なんかは出世できないし、それでなんにもしないことに決めたんだ。。。」などとこぼしている。

それを見て野添は村上さんも色々辛くて、それで私達にあたっているのだと思う。

野添を送る道すがら竹村はプロポーズ。そして接吻!

この竹村洋介という人、なかなか爽やかで良い。

エレベーターガールの江波杏子は派手でボーイフレンドがたくさんいる。

エレベーターガールの中では浮いている。

ある日、川崎敬三扮する宣伝部の男性と知り合う。

川崎はこれまでの男性と違い、江波は魅かれていく。

「結婚してくれる?」というと「よし、今夜は結婚式だ」といって横浜へ。

一夜を共にしたが、翌朝川崎はあっさり自分は既婚で子供もいるという。

怒った江波は出てって!というが、

やっぱり嫌でドアを開けるが・・・川崎は部屋のカーテンの奥へ隠れていて

そんなことどうでもいいじゃないか、お互い楽しくやろうよ・・・と言われ

結局付き合っていく。

エレベーターガールの仲間からは色々とつるし上げられ、こんなデパート辞めてやる!とデパートの階段を下ると、昔川崎と一緒に行ったバーのマダムとすれ違う。

呼び止められ、川崎がデパートを辞めたことを言われるが、江波は知らなかった。

そしてバーのママに自分を雇って欲しいという。

呉服売り場の若尾にすっかり水商売姿の江波が着物を買いに来る。

若尾は今は川口浩と打ち解け、上司の課長はいつか結婚するだろうと思っている。

閉店時間が来た。なんと6時閉店!(当時は閉店が早かったんですね。)

そして川崎は課長に自分たちの仲人をしてくださいと頼む。

それを聞いた若尾はまだプロポーズもされていないという。

明かりが消え・・・そこで接吻。。終。

物覚えの悪い私でもだいたいのあらすじが覚えられるほど理路整然と話が進んでいく映画でした。

食料品売り場のいじわるな主任、村上不二夫、wikiで調べたら1928年生まれ、存命中らしいのに驚いた。

確か時代劇のこれも悪徳代官なんかでよくみた記憶があります。

この映画の主な人で存命なのは若尾文子、村上不二夫。竹村洋介はその後がわかりません。

 

追伸 大映の元社員の方のブログで2017年10月に大映の女優陣、俳優陣の集まりに竹内南海児氏の参加の名前を見つけました。

なんでも年一度集まっているとか。