日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

女の勲章 1961年 大映

監督 吉村公三郎 脚本 新藤兼人 原作 山崎豊子

出演 京マチ子 若尾文子 叶順子 中村玉緒 田宮二郎 瀧花久子

   船越英二 森雅之 細川ちか子 村田知栄子 内藤武敏 中条静夫

 

アマゾンプライムに角川チャンネルがあって、7日間無料だったので試してみました。

京マチ子若尾文子全盛時の大映映画をみたかったのですが、検索方法がよくわからず。観たことのある映画も多く、無料視聴期間でどれだけ観たことのない映画をみれるのか頑張りたい(笑。

 

山崎豊子原作なので間違いなしと思いましたが・・・

脚本が・・・

京マチ子船場のいとはんだった人で洋裁学校を開校。若尾文子、叶順子、中村玉緒が弟子としてついてくる。

そこへ田宮二郎扮する、うまいことそこへもぐりこんだ男が「金銭面のことは全部自分に任せてください」ということでどんどん事業を拡大していく。

そして京マチ子を最初に、4人の女と関係をもちうまくやっていくが・・・・。

 

「ぼんち」のように京マチ子船場のお嬢さんで、学校のシンボルをステンドグラスにする。

多分、原作には船場の血・・みたいなことが書かれているのではないだろうか。

それにしても、中途半端な脚本なので、原作を読んだことのない私には???なことが多かった。

 

「ぼんち」は監督が市川崑、脚本が和田夏十で映画も原作もとにかくおもしろい。

映画だけでも十分山崎豊子が表現した(いこと)ことが表現されている。

 

この映画では、最後に京マチ子は自殺してしまう。

学校を3校も開校し、縫製工場ももち、次は東京進出だという時に。

原作を読めばもっとよくわかるのだろうが、映画だけだと借金残してそんな簡単に自殺???で、その後どうなるの?のその後もおそまつ。

田宮二郎は友人の新聞社に勤める船越英二に君は人間の心がわかっていない・・みたいなことを言われて茫然とする・・で終わる。

「女の勲章」というからには、私は結婚しようとした大学教授の森雅之に住んでる世界が違う、君は今の仕事を続けて借金を返しなさいと言われて死んでしまうの?と思った。

当初、悪女?だった若尾文子も最後はいい人になっちゃうし、京マチ子が服飾団体の会合で村田知栄子に嫌みを言われるが、同席していた女性(やはり洋裁学校の校長?)がかばうのだけれど、それも理由がわからない。

もっとみんなしたたかに生きていくのかと思った(笑。

 

オープニングは女性の裸で、なんだか新東宝のようだった(笑。