日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

神々の深き欲望  1968年 日活

監督 今村昌平 脚本 今村昌平 長谷部慶次

出演 三国連太郎 嵐寛寿郎 北村和夫 沖山秀子 河原崎長一郎 原泉

   加藤嘉 小松方正 細川ちか子 扇千景 浜村純 殿山泰司

 

んー、なんだかよくわからない映画。

”構想6年、撮影に2年の歳月を費やした今村リアリズムの集大成とも言える渾身の作品。”

wikiより。

ラカンのコメントが興味をそそった映画(笑。

 

名が売れるとともに、みんな自分の作りたかった映画を作るようになるが、監督の自己満足を満たしてるだけだと思う。

高峰秀子が、自分が演じたい、作りたいと思うものを世に出したからといってそれが素晴らしいことなのか、観客はどう感じるのか、失敗するのではというようなことを書いている。

私もそう思う。

人間にはメタ認知が備わっているが、名が売れるとともに自分よがりになってしまうような感じがする。周囲もそれを許すが、晩年の黒澤作品なんて私はひどかったと思う。

なにせ天皇だからみんな何も言えないし(;'∀')

 

制約のある中で淡々と作品をつくり続けた監督作品のほうが良い見本のような映画だった。

それにやたらと長い(笑。