日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

夫婦  1953年 東宝

監督 成瀬巳喜男 脚本 井出俊郎 水木洋子

出演 上原謙 杉葉子 三國連太郎 小林桂樹 藤原釜足 瀧花久子

   岡田茉莉子 木匠マユリ 中北千枝子 出雲八重子

 

久々の成瀬作品。アップされて嬉しいです。

 

上原謙が東京へ転勤となり、杉葉子は東京の実家のうなぎやで一足先に住まい探しをしているが、なかなかみつからない。弟の小林桂樹が嫁をもらうことになり、早々に家をでないとならない杉は焦るが、後からきた上原謙はなんとかなるさとのんびりしている。

弟の結納もすんでいよいよ時間がないとき、上原の会社の同僚で妻を亡くしたばかりの三國連太郎の家に住まわせてもらうことになった。

 

三國は妻を亡くしたショックからなかなか立ち直れなかったが、上原夫妻と住むようになって元気になっていく。

クリスマス、3人で繁華街へでかけ三國と杉はダンスをするが、上原はそれを手持無沙汰にみている・・。帰り際、上原とはぐれ、三國と杉はレストランで話をする。杉が上原にねだった(でも買ってもらえなかった)ショールを三國に買ってもらい家へ帰ると上原は不機嫌だ。

 

晦日、上原と喧嘩した杉は実家のうなぎやで母に愚痴をこぼすが、母に諭され、上原の待つ三國の家へ帰る。

杉は三国の好意がそれ以上であると感じ、弟のお嫁さんの紹介で三好栄子の家へ間借りすることになったが、三好は子供のいる人は困るという。幸い杉、上原にはまだ子供はいないので無事引っ越しするが・・・杉は子供ができたことを上原に告白する。

 

子供ができたらこの間借りも出て行かなくてはならない・・・上原は杉にまた引っ越すお金もないし、今回はあきらめてくれ・・と頼み、後日ふたりで産婦人科を訪ねるが、

入ってすぐ出て来た杉を追って公園へ戻るふたり・・・。

 

生まれてくる子供をちゃんと育てる決心をするハッピーエンド♪♪

 

wikiだと当初、上原の妻役は原節子だったそうで(めしのカップルで好評だった?)原の体調不良から杉に決まったそうだけれど、杉葉子の奥さん役も良かった。

杉葉子は美人でないところが良い(笑。