日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

読書

映画の中の昭和30年代 成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活 2007年 草思社  片岡義男

片岡義男の「映画を書く」という本を知って図書館で予約した時に、ついでに借りたこの本。 「映画を書く」よりおもしろく、この本に載っている成瀬巳喜男の映画は全て観ている。 彼は成瀬映画では一番は「銀座化粧と「おかあさん」をあげている。 ところどこ…

女優にあるまじき高峰秀子  2018年 斎藤明美  草思社

私の好きな表紙の本。出版された時、なぜか購入機会を逸していまだ所有せず。図書館にて借りた。前にも読んだけれど、もう一度読み直し。 待たせない、自作を観ない、マネージャー、付き人を持たない・・・などからなる高峰秀子の実像!この自作を観ないでは…

一輪咲いても花は花 葛西善蔵とおせい 古川智映子  2003年 津軽書房

いつだったか日経新聞の文学散歩で葛西善蔵が紹介されていた。 小説が書けない、書けないと言って酒ばかり飲んでいた作家であるという。 あまりにも真剣に?書こうとしていたので?長編は書けず、結局短編ばかり残したらしいが、彼が鎌倉の下宿先の寺にいた…

ドキュメント 単独行遭難 羽根田 治  2012年 山と渓谷社

いやもうハイキングすらしたことないのに、こういう本読むのってどうよ?と思うのだけれど・・・ 私が恐怖を感じるのはやはり日帰りの山で起こった遭難事件だ。 それも単独で。 なんとなく近場ならフラッと言って帰ってこれる。なんで山へ行きたいかといった…

道迷い遭難  羽根田 治 2015年 山と渓谷社

私はハイキングと登山の違いが分かっていなかった・・・(笑。 ハイキングのイメージは、田舎の森林を歩く・・・みたいなイメージだった。 ネットでハイキングコースを検索すると「気軽に行ける東京近郊ハイキング」のよう 記事がヒットしてなんだか読んでい…

すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘 金 邦夫  2015年東京新聞

やっと図書館がオープンして借りてきた4冊のうちの一冊。 以下、山の不可思議事件簿 上村信太郎 山の怪異譚 山のa怪と民族研究会 編 山岳遭難の傷痕 羽根田 治 山と渓谷社 まず、私は山登りの経験はない。だけれど動画で山の事故を知って興味を持った。 それ…

囚人狂時代   見沢知廉 新潮文庫 平成10年4月1日発行

先日読んだ「殺ったのはおまえだ」の本で、この「囚人狂時代」を知 った。その時は殺人で服役しているとは知らなかった。 ”バリバリの新右翼リーダーだった著者は、スパイ粛清事件の実行犯として逮捕され、懲役12年の判決を受ける。留置場や刑務所には、かつ…

殺ったのはおまえだ 修羅となりし者たち、宿命の9事件 平成16年第10版 新潮文庫

トラウマになる本がある。 第一級トラウマ本は「凶悪ーある死刑囚の告発」というノンフィクションだ。 人殺しで死刑判決を受けた元暴力団員の男が拘置所で記者に「先生」とよばれる男のことを話した。それを聞いた記者は実際自分で調べて警察へ届けるが、当…

謀殺 下山事件  矢田喜美雄 祥伝社 2020年6月20日 第一刷

松川事件の映画をみて、前から興味があった下山事件の本を読みたくなった。 松本清張が有名なので、最初は「日本の黒い霧」にしようかと思ったが、アマゾンのレヴューで下山事件の本ではこの本が良い・・・とあったので図書館で検索したが、別のものしかなか…

小説 田中絹代 昭和58年 読売新聞社 新藤兼人

新藤兼人は好きではないが(笑、この本は良かった。 題名は田中絹代だが、溝口健二との関係をしつこくしつこく書いている。 そして監督としての溝口健二の話も多い。 新藤兼人本人の「ある映画監督の生涯ー溝口健二の記録」での田中絹代のインタビューがたく…

「姫」という酒場 ザ・ラスト・ワルツ 山口洋子  1996年 双葉社

安藤昇と付き合っていた山口洋子の自伝?なら清水昭氏のことも書いてあるかもしれない・・・と思い借りた本。 安藤昇のことも、清水昭氏のことも書いてない。 山口洋子は「姫」をオープンしたのは1956年8月8日(昭和31年)と書いている。そして石原慎太郎の…

映画俳優 安藤昇  ワイズ出版 山口 猛 2015年5月24日 第1刷

安藤昇が清水昭氏のプロダクションにいたのなら、安藤昇関係の書籍であれがもっと清水昭氏のことが載っているかもしれないと思い借りた本。 先日の「激闘!闇の帝王安藤昇」より良い。著者は映画中心に著述活動を始めた人とある。助監督もしていたらしい。安…

激闘!闇の帝王 安藤昇   さくら舎 2016年5月 第一刷 大下英治

清水昭氏が安藤昇の経営していた青山のアスコットというサパークラブへよく行っていて、そこで自分のプロダクションへ安藤昇を誘ったという話はネットで読んで知った。 もしかしたら清水昭氏についての記述があるのではと思い図書館で借りました。 第14章破…

偽善への挑戦 映画監督川島雄三 その2  カワシマクラブ編 2018年 ワイズ出版

昨日は梅雨空で「洲崎パラダイス赤信号」を観るのにぴったりな日でした。 シナリオで5月末から始まることに確認がとれたので 時系列で考えると・・・。 5月末に千草にやってきた蔦枝と義治。 初日 蔦枝が落合と初めて千草で知り合う。 2日目 義治がそばや「…

偽善への挑戦 映画監督川島雄三   カワシマクラブ編 2018年 ワイズ出版

表紙が「風船」のロケ写真で、左幸子と芦川いづみがお弁当を食べるシーン。 真ん中に台本?をもった川島監督が立っている。 裏表紙は「幕末太陽伝」でフランキー堺と石原裕次郎が船上で対峙する時のロケらしく、川島監督は海の浅瀬でディレクターチェアに座…

洲崎パラダイス その2 集英社 芝木好子 1994年

この短編小説の中から拾って映画に反映させたとおもわれる箇所 黒い炎 主人公の京子が「女中さん入用」の張り紙を見て千草で働いた。 千草で飲み逃げがあって徳子が警察の首実検のためにパトカーに乗っているところで「ほんとに決まりが悪いっちゃありゃしな…

洲崎パラダイス 集英社 芝木好子 1994年

集英社のこの文庫本がなぜか異様に高値だ。定価400円の本が2000円以上。 昔持っていたけれど、処分してしまったのが悔やまれる(笑。 芝木好子の名作集にもこの短編は掲載されているけれど購入するのはどうかなぁ・・。 やっと開館した図書館で借りた。それ…

ぼくと「未帰還兵」との2年8ヶ月 「花と兵隊」制作ノート 松林要樹 2009年 同時代社 初版

ふと「無法松故郷へ帰る」の藤田松吉氏はどうなったのだろう?と思った。 こんな時インターネットで検索できるってやっぱりすごい。 もう亡くなっていると思ったが、いつなのか、どこでなのか、 あのドキュメンタリーの後はどんな生活を送っていたのか・・・…

愛と死  松山善三 昭和55年 潮出版社 初版

松山善三というと、高峰秀子の夫、脚本家であるけれど、彼は小説も書いているし取材した人物も書いている。 でも、あまり売れなかったようで(笑、ほとんど絶版で古本で購入するしかない。 これは松山氏のエッセイだ。昭和50年代当時の世相や事件について自…

わがやのおかずこの一品 高峰秀子編 光文社 昭和58年 初版

有名人65人のこれさえあれば・・・高峰秀子編 あのKAPPA HOMESシリーズだ。 高峰秀子の口上が絶品! そして高峰の台所仕事は、母の「清潔好き」「潔癖」を乗り越えて、「癇症」といおうかほぼビョーキといえるまでエスカレートしちゃった理由は自分にもわか…

高峰秀子おしゃれの流儀   高峰秀子 斎藤明美 筑摩書房 令和2年4月 第一刷

hontoにはポイントが多少あって、今月、そのうちの何ポイントかが消滅するらしい。 だからhonto経由でこの本を買って購入したかった。 hontoは送料をとるので某大型書店にhonto経由で取り置きしてもらい買いに行っていたが、コロナでその大型書店は取り置き…

旅日記 ヨーロッパ二人三脚  高峰秀子 新潮社 平成25年

高峰秀子亡き後、斎藤氏が発見したエッセイをまとめた旅日記です。 しかもこの本、斎藤明美氏のサイン本です! 本日届きました。状態はとてもいいです。新古本? これで高峰一家3名のサイン本揃いました。 読み跡つけるのが嫌なので図書館が開館する来月(多…

旅は道づれガンダーラ  高峰秀子・松山善三 サイン本 昭和55年 第7刷 潮出版社

とうとう手に入れました。 高峰秀子・松山善三夫妻のサイン本! 誰にも読まれないままずっと保管されていたような本で古本の匂いはしますが、 暫く部屋においておけば消えるはず(笑。 「常備寄託」と書かれたスリップも新品のままで、栞紐も同じく新品同様…

ふるさとは貧民窟なりき  小板橋二郎 筑摩書房 2004年 第1刷

ネットで岩の坂のもらい児殺しの記事を読んでそのつながりで知った本。 絶版?らしく新品では購入できず、アマゾンでは意外に高額出品で、諦めていたら なんと!みつけました。 それにネットで直接古書店とやりとりするので少し躊躇しましたが、(そのサイト…

理想の逝き方  鷲田小彌太  PHP文庫 2012年 第1刷

「あの有名人101人にみる 理想の逝き方」である(笑。 高峰秀子が4人目に登場するので購入。もちろん中古です。 理想的に死んだ人として高峰秀子がいます。 第2の人生は気ままに生きて、静かに逝く と紹介されています。 高峰のエッセイ、高峰が好きだった画…

脳を鍛えるには運動しかない! NHK出版 ジョン J レイティ/エリック ヘイガ―マン

新型コロナ騒動が始まって、当初は対岸の火事だと思われたものが、ドンドン拡大して、テレビの報道がさらに拍車をかけて、人々の不安が増大しています。 専門家を呼んで、いつ終息しますか?的な愚問(誰にもわからないでしょ、それにみんな責任取りたくなく…

禁煙の愉しみ 2000年 山村 修  新潮OH!文庫

”煙草をやめることは「苦行」ではない」思いがけない快楽の発見者””と表紙にある。 著者は私立大学の図書館に勤める人だ。彼はこれまで禁煙した物が書かなかった本当のことを書こうと思ったと言っている。 1998年のあとがきには 煙草は有害だから我慢して止…