日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

真空地帯  1952年 新星映画社 (独立プロ)


監督 山本薩男 脚本 山形雄策

出演 木村功 下村勉 三島雅夫 西村晃 金子信雄 佐野浅夫 花沢徳衛

   加藤嘉 利根はる恵 岡田英二 下条正巳 高原駿雄

 

戦争末期、上官の財布を盗んだという濡れ衣で2年3か月収監されていた木村功が出所し、大阪の中隊に戻ってきた。

そこでは先輩兵があとから入隊した兵を理不尽にいじめたり、暴行を働いたりしている。

さらに信頼していた上官は木村が邪魔だと南方へ行かせるように働きかける・・・。

上層部の物資の横流しや敵対関係で木村が翻弄される。

 

戦争を知らないのでうまく説明できないが、この映画見ただけでも戦争はごめんですね(笑。

動く利根はる恵をみたのはこれが初めてです。

 

木村は真実を知るが、結局南方送りとなる最後が逆に真実味を帯びていてこれは実話?なのかと思った。

 

出演者も豪華で、女性は利根はる恵だけ。それ以外男、男、男(笑。

 

ところで日本映画って、戦争映画やヤクザ・チンピラ・赤線映画、明治、大正、戦前の物語は最近のものでもリアルに感じられるが、刑事ものはなんだかねぇ・・・やたらと拳銃発砲したり、ハンサムでそつがなくて独断的だけど事件を解決しちゃうのは、うそー!と思っておもしろくない。(それでもまだ若かった90年代のあぶない刑事は見たが、今みたら絶対面白くないと思う 笑)それがアメリカの刑事ものだと、すごくリアルでおもしろいのだ。

 

 

 

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利根はる恵

 

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岡田英二の後ろには・・・菊のご紋