日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

へそくり社長  1956年 東宝

監督 千葉泰樹 脚本 笠原良三

出演 森繁久彌 越路吹雪 八千草薫 小林桂樹 司葉子 三木のり平 上原謙

   古川ロッパ 三好栄子

 

社長シリーズの第一作だという。監督が千葉泰樹だったので期待したが、後のシリーズの原型?のような映画(笑。

ただし、社長の恐妻家ぶりや女好きなところはまだそれほどデフォルメされていない。

加藤大介もまだでておらず、三木のり平も「宴会部長」ではなく、せいぜい社員の慰労会で社長とドジョウすくいの芸を見せるのみ(笑。

 

小林桂樹の秘書ぶりも基本系で(あとのシリーズをみているからか)それほどキャラは強くないが、社長にちょっと言われると憮然として抗議するところなどはずーと受け継がれている。そして司葉子との恋愛も社長秘書という仕事からいつも司を怒らせている。まだ英百合子の母親は登場しない。

 

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妻が健康を考え、森繁がいつも嫌々食べる朝食は受け継がれている。

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むくれる司葉子をなだめる小林桂樹

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長唄の師匠の藤間紫。はまり役

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三好栄子と八千草薫大阪弁が可愛い

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三木のり平森繁久彌の元祖 宴会芸