日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

暁の合唱  1955年 大映

監督 枝川弘 脚本 八柱利雄 原作 石坂洋二郎

出演 香川京子 根上淳 高松英郎 小沢栄太郎 見明凡太朗 石橋蓮司

   伏見和子 酒井清子 北林谷栄

 

www.kadokawa-pictures.jp

 

香川京子の制服姿が美しい!

そして香川京子の弟役で石橋蓮司がでている。

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子どもの頃の石橋蓮司・・・信じられない(笑

高校3年の香川京子は、短大の入学試験を受けに町へ行くが、バスの乗換でふと目にした路線バスの事務員、車掌募集の看板をみて試験会場には行かず、バスの運転手になりたいと事務所を訪ねる。

事務所には経営者から仕事をまかされている元芸者の伏見和子と経営者の甥で映画館を任されている根上淳がいる。

運転手になるために、バスの整備を習いながら最初は車掌として仕事に励む香川。

社長(小沢栄太郎)らと生活を共にする。

 

運転手で先生役の高松英郎に密かに恋する元芸者、香川京子は高松と根上ふたりに愛されている?ような・・・。

 

路線バスにはいろいろな乗客が乗ってくる。見たこともない男性と結婚する花嫁姿の農家の娘、バスの中で産気づく子連れの母親。

 

ある夜香川は根上に誘われ、映画館に行くとそこには根上の女が待っていた。

ただセリフが難だった(笑。クセのあるイントネーション。

酒井清子で検索しても3作しか出演映画がないらしく、画像もなかった。

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(多分)酒井清子?

高松の指導もあって香川は無事運転免許を取得するがその報告を根上にしていると突然苦しみだした。

そして盲腸で緊急手術することになった香川京子。病院で手術の付き添いを誰にするか聞かれ(なんと手術室で立ち会う人だよ 笑)香川は高松英朗がいいという。

心穏やかではない元芸者だが、高松は引き受ける・・・

 

そこで終わるのです(涙・・・

 

で、その後の展開。

香川が入院中、社長の小沢栄太郎根上淳と結婚しないかという。

退院すると根上に車で来てくれと言われた香川が根上を迎えにいくと途中でガス欠になってしまう。その車中で根上は香川を抱こうとするが香川は平手打ちをする。

その後、東京で苦労してくるという電報根上から来て慌てて駅へ行く香川。

実は高松と伏見和子は結婚することとなり、根上の東京行きも小沢栄太郎の計らいで中止になる。

将来、香川と根上は一緒になる・・・感じで終わるらしい。

 

脚本が八柱利雄だと知って、なるほどね、やっぱり(途中まででも)おもしろいと思いました。

願わくば最後まで観たかった(笑。

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事務所で恐る恐る募集と尋ねる香川京子の制服姿。似合う。

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元芸者の伏見和子

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みんなで食卓を囲む

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なんでもできる高松英朗 若い!ハンサム!

小沢栄太郎というとエッチなおじさん役が多い感じがするが、この映画では

元芸者を愛人にするでもなく、(逆に断っているし 笑)良い人だった(笑。