日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

泣き笑い地獄極楽  1955年 大映

監督 浜野信彦 脚本 高橋二三

出演 船越英二 伏見和子 霧立のぼる 古今亭志ん生 藤田佳子 品川隆二

 

54分ほどの映画だから少々尻切れでもこれはなんとなく最後までみれた感じだが、やはりネットで調べないと結末が・・(笑。

 

落語家の三升(船越英二)は師匠 古今亭志ん生の家に居候している。志ん生の娘、雲子(藤田佳子)が好きだ。幸いにも志ん生も自分の娘を弟子の三升にもらって欲しいと思っている。

 

寄席の三味線引きの銀子(伏見和子)は、高座にあがる三升のことをなにかと世話を焼き、憎まれ口をたたいたりする。自分でもなんでそうなのかわからない。

 

飲み屋の女将、霧立のぼるから銀子の三味線の腕をみこんで大阪に行かないかという音楽プロデューサーを紹介されるが、銀子大阪など行きたくないと一度は断る。

 

ある日、東京の会社の就職試験をうけた志ん生の甥?品川隆二が就職が決まるまで志ん生の家へいることになる。娘の雲子と品川隆二・・・仲良く喋ったりするところをみて三升は気がきではない。

雲子を町でみかけた三升はプレゼントのブローチを渡そうと近づくと、雲子は品川隆二が現れ、ふたりでレストランへ入ってしまう。後をつける三升だが、そこで目にしたのは自分より大きいブローチを雲子に渡す品川の姿だった。ふたりで寄り添い楽しそうでもあった・・・。

 

三升をそろそろ真打?にという話が持ち上がり、さらに師匠は娘と三升と一緒にさせたいと小屋主?と話しているところを偶然聞いた銀子は、大阪行きを決心して大阪の契約金全てを三升の衣装を作って小屋主に預ける。自分のことは言わないでと口止めをして・・・(泣かせる)。

 

三升に師匠が娘との結婚のことをきくが、三升はどうもはっきりしない・・・。

意を決して三升はお嬢さんには好きな人がいると師匠に告げる・・・・。

 

大阪へ旅立つ銀子を見送り、飲み屋に帰ってきた女将。そこへ三升が酒を飲みに来る。

女将は銀子の作った羽織の話をする。全く知らなかった三升に女将はいまから駅へ行ったってもう遅い・・・という・・・で終わった(笑。

 

で、その後は 三升は銀子の思いにふれ・・そして高座に上がる・・・らしい(笑。

 

志ん生のセリフが下手だった(笑。ただ志ん生ファンにはたまらないだろう。

結構出番がある。

志ん生の娘役の藤田佳子は後に作詞家として八代亜紀の「なみだ恋」を作った悠木圭子だということだ。