日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

黒線地帯  1960年 新東宝

監督 石井輝男 脚本 石井輝男 宮川一郎

出演 天地茂 三原葉子 細川俊夫 三ツ矢歌子 

 

出演者では上記4名の名前しか知らない。

話の展開にスピードがあって無理もなく、○○地帯ものだからと馬鹿にできない映画だった。昔みたような記憶があったが多分冒頭ちょっとみてみるのやめたんだろうと思う。なぜかはわからない(笑。

 

トップやの天地茂は売春組織の女を追っていたが見失う。その街角の易者の謎の女が探している人を案内できると男について行った先の宿屋。

待てど暮らせど女は現れないが、女中がもってきた水に睡眠薬?が入っていたのか意識を失い、翌朝目覚めると自分のネクタイをクビに巻かれ殺されているその女が横にいた。

慌てる天地・・・このままでは自分が殺人者になってしまうと宿屋を後にする。

 

新聞記者の細川俊夫は天地と顔見知りで、街でみかけた天地を女殺しのおこった宿屋へ一緒に行き、マネージャーに説明させて記事にしようと誘う。

水をもってきた女中の行方を知りたい天地は承知し、その女中が現れた。

ところがその女中は天地をみてもこの人が泊った男ですとは言わないのだ。

 

仕事が終わった女中の後をつける天地だが、なんと女中は帰路の途中で車にひき逃げされ死んでしまう。

 

唯一の手掛かりになる人間を失った天地は女易者と出会った新宿の街でポン引きに女を紹介してもらう。

その女は組織が麻薬漬けにして働かせている女だったが、天地が金を渡し、その組織のことや消えた男の居場所を聞き出す。

 

この映画、始まってもなかなか三原葉子が出てこない。

 

三ツ矢歌子はなんと高校生役だった。

 

天地は三原や三ツ矢、その他酒場で会う女たちからモテモテなのだが、これは男の夢だろう(笑。なにせ三原葉子なんかその日に出会った天地を自宅に連れていき下着姿で帰さない!とか言うのだ。

この時の部屋の鍵は内側からも鍵をつかうタイプのものだ。昔は部屋の内側からも鍵を使っていたのだねぇ・・・めんどくさい(笑。

 

細川俊夫ファンの私としては(ぇ)、細川の出番が多くて満足♪。

三原葉子の演出も不自然ではなくてオーケー(笑。

昔は缶詰専門店?があったのだろうか、それも店員がついて缶詰を籠にいれていくという三越外商部さながらのすごいサービスだった。

 

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最後までハラハラドキドキ、そして貴重な横浜?の埠頭や貨物専用?の線路の映像もある。

 

みる価値あり。アマゾンプライムで無料視聴♪でした。