日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

西銀座駅前  1958年 日活 

監督 今村昌平 脚本 今村昌平

出演 柳沢真一 フランク永井 山岡久乃 西村晃 堀恭子 小沢昭一 初井言栄

   青木富夫

 

www.nikkatsu.com

 

50分ほどのシュールな物語(笑。盗まれた欲情と同じDVDに入っている。

 

3回ほど見たけれど、最初にみたときは本当に南方の小島に漂着したのか?と思ってしまった(笑。

 

妻、山岡久乃の尻に敷かれている夫の柳沢真一。西銀座デパートで佐々浪薬局(字に注目!)と経営している。

 

ここで夫婦が丸の内線で銀座へ降り立つのだが、この車両、見覚えあるぞ。懐かしい。

 

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この独特な模様は丸の内線だ!

ところどころ、フランク永井が登場する。「ABCXYZ…西銀座駅前~♪」と歌うのだ。

 

山岡久乃は子供を連れて湘南へ避暑に向かう。その2日間、悪友で獣医の西村晃が羽をのばそうと柳沢を誘う。

なんと!まだ完成していない西銀座デパートの上を走る高速道路が映像に!

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左上の建物はニュートーキョー

薬局は妻に仕切られているので、外交員が訪れても妻がいないと知ると「また来ます」と言って帰ってしまう。柳沢はおもしろくない・・。

で、で、この外交員の一人は突貫小僧が大きくなった(笑 青木富夫なのだ。

wikiで調べると、彼、ちょこちょこいろんな映画に登場していることがわかった。

例えば「洲崎パラダイス赤信号」では氷を運んでくる氷やの役!「豚と軍艦」では若い者・・・。ちょい役なので気にも留めなかった。

 

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右奥の眼鏡の男性が青木富夫。奥さんがいないと知ると「また来ます」と去る。

薬局の前の万年筆やに勤める堀恭子が気になる柳沢真一はバーで酔った柳沢と西村晃をタクシーに乗せ柳沢のマンションへ送ってくれるのだが、翌朝それを知った柳沢は意を決してデートに誘う。

食事をし洋服や帽子を買ってあげ、最後はボートに乗る・・・この乗り場がやはり今はない築地川。そこから東京湾へでるが実は堀恭子は柳沢の妻、山岡久乃から亭主を監視してくれと頼まれたのだと言われる・・・。

突然の台風が来てふたりは失神。しばらくすると遠くに島が見える・・やっとの思いで上陸すると熱帯雨林のような風景で柳沢はここは南方の無人島かもしれないと勘違い。

 

洞窟の中で一晩過ごした二人、柳沢が子孫を残すために協力してくれるか?などと問う(笑。翌朝 土人?の子供達に気づく。戦争で南方へ行っていた柳沢は現地の言葉で話しかけるが通じない。しかし、危険ではないと判断し逃げて行った子供達の後を追うと・・・そこは熱帯植物園の中だった(笑。

 

そこへ柳沢の子供たちが通りかかり流れ着いたのは湘南の海だった、堀との縁もこれっきりだとうなだれる柳沢。

ここで水着に近い恰好をした小さい子供がふたりいる若い山岡久乃の姿をみたのはは初めてかも

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・・・・

最後はまたいつもの日常に帰り、ふたりで小石川のマンションへ帰るために西銀座駅の地下鉄の階段を降りる・・・そこでまたフランク永井登場。

 

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現、東急プラザの前のC2出口だ。昔は阪急百貨店。

一階に本屋があったけれど・・よく暇つぶしで入った

西銀座という駅はないが、この映画、数寄屋橋デパートの中がでてきたり、不二家がでてきたり、なかなか貴重な映像満載な映画だと思う。

 

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数寄屋橋デパート(実際?)