日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

森繁の新入社員   1955年 

監督 渡辺邦男 脚本 川内康範

出演 森繁久彌 杉葉子 高島忠夫 新倉美子 清川虹子 坊屋三郎

   横山エンタツ 暁テル子 田中春男 柳家金語楼 岸井明 大泉晃

   花岡菊子 

 

グッド生命保険の外交員となった森繁の奮闘物語。

渋谷支所に配属され、一緒に入社した新倉美子と共にがんばるのだが雇ってもらえた生なかなか契約がとれない。まずは大学時代の先輩で産婦人科の医師の坊屋三郎と尋ねるが、保険に入っているからと銀座のバーのマダム、暁テル子と紹介される。

しかし暁のパトロンはグッド生命の社長だった。

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暁テル子と森繁久彌

 

渋谷支所の所長の清川虹子は森繁を気に入って、ある顧客を紹介するが、新倉美子とその婚約者の高島忠夫がお金がなくてアパートを借りられないというのでその契約を新倉に譲る。

 

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田中春男清川虹子

 

そのお礼にきた新倉だが、森繁の恋人で隣の部屋へ住む杉葉子が勘違いしてスッタモンダ。

 

ところで同じアパートに住む辻占いの横山エンタツのいるガード下には泰明軒というレストランの広告が・・・これってあのたいめいけん

 

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右下の看板

最後は大臣の元へ保険の勧誘へ。その時大臣を暗殺しようとした男を取り押さえ手柄をたてる森繁。

最後は森繁、杉葉子カップルと高島忠夫、新倉美子カップルの誕生で終わりかとおもったけれど案外長く(笑

 

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バーバタフライに揃った4人

家庭生活、1年後、そして8年後の様子が語られる。8年後の森繁はひげを生やし、銀座でホステスにお寿司をおごったり、タクシーで家まで送ってやったり散財して帰るが、妻、杉葉子の家系のやりくりがうまくないなどと小言をいう。

杉葉子は編み物をしていてお腹には赤ちゃんがいることがわかる。めでたしめでたし♪

途中で森繁や暁テル子の歌や踊りが挿入。

まぁまぁな出来でした。

冒頭映し出される丸の内あたり?

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