日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

いのちの朝   1961年 日活

監督 阿部豊 脚本 須藤勝人 原作 武者小路実篤

出演 芦川いづみ 宇野重吉 高野由美 小園蓉子 佐野浅夫 清水将夫

   内藤敏明 山岡久乃

 

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オリンピックがなんだかわからないまま開催決定が覆られない状態になったと同時に急にワクチンが足りなくなった?らしい(笑。

これでは戦前の大本営発表と同じだなぁ・・・。一番やりたいことを隠しながらそしてそれを正当化するために色々仕掛けがあるもんだ。敵前逃亡なんて言葉もあったな。

 

さて、いづみちゃんファンにはたまらない映画がこれでした。

 

なにせ、絵描きである父、宇野重吉がいづみちゃんをモデルに初めて100号という絵に挑戦する父娘のスポコンじゃなかった芸術根物語なのだ。

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ジャガイモしか描かない芸術家、宇野重吉の苦しい家計を支える妻、高野由美。嫁に行った長女、小園蓉子と次女でまだ嫁入り前のいづみちゃん。

冒頭、母親が長女から借りたお金を返すという場面があるが、武蔵野の一軒家に住んで

家の中もキレイに整頓されているので貧乏所帯という感じではない。

 

宇野重吉と同じ絵描きで名の売れた画家が清水将夫。彼の計らいて宇野重吉は初めて個展を開くことになるのだが、彼は乗り気ではない。しかし長女が父親のお気に入りのいづみちゃんがモデルになると言っているというと俄然その気になるのだ。

 

モデルとして父の前に・・・いづみちゃんのどアップがフンダンにあります。

 

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いづみちゃんの魅力は顔のかわいらしさだけでなく、とにかくあの声が魅力的。

内容的には量産時代の日活作品だから大したことないけれど(笑、いづみちゃんファンなら見に行っちゃうよね。

 

三井生命保険が協力?とあるので姉の夫である佐野浅夫が勤める三井生命に保険の外交員として入社?したいづみちゃんが「夫婦保険」を売るという場面が冒頭で設定されて

芸術家の大家から大口の保険契約をとる・・・ということから始まるのだが、その後いづみちゃんが働いていいる様子は一切ないのがご愛嬌(笑。

まぁ、話の辻褄が合わないなんてことは今も現実的に起こっているから映画の中での辻褄が合わないとか、話が全然違った?なんていちいち目くじらたてることもないのか・・・と思う今日この頃。