日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

示談屋 1963年 日活

監督 井田探 脚本 安藤日出男

出演 川地民夫 小沢栄太郎 杉浦春子 九里千春 松本典子 下元勉

   佐野浅夫 藤村有弘 小池朝雄 山田禅二 高品格 青木富夫 

 

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日活より

川地民夫が出演なので示談屋が川地なのかと思ったが、まぁ川地も大会社の事故係だからその一種?かもしれないが示談屋なのは川地の父、小沢栄太郎だった。

 

交通戦争をいわれた1960年代。交通事故はうなぎのぼりでその事故の賠償金をめぐり被害者と加害者の間でうまく金額の折り合いをつけようとする示談屋たち。

示談金の半分を自分の懐に入れ、残りを被害者に納得してもらうのを生業としている元警察官?の小池朝雄。病院に担ぎ込まれた被害者の代理人となって賠償金の交渉を請け負う小沢栄太郎。彼は病院の事務長、下元勉とも結託している。

 

小沢栄太郎の息子、川地民夫は大学を卒業後タクシー、運送、観光事業などを経営する会社で事故係となり日々、自社の車がおこした交通事故の被害者への対応をしている。

それは被害者への賠償金をいかに少なくするかというのが仕事なのだ。

そんな日々を過ごしているうちに川地は身体の具合が悪くこんな仕事などしたくないと思うのだが、上司の佐野浅夫に叱咤激励され、トラックに轢かれ顔に傷を負ったモデルの松本典子宅へ行くことになる・・・。

 

小沢栄太郎と対照的に被害者に同情し、結婚するとまで言いだす川地。

ところどころコメディ?かと思わせる場面もある。

 

病院に看護師をしている九里千春は自分の目標となる夢(歌手)に向かって進むアプレ。

杉浦春子は最後に登場するが、小沢栄太郎と杉浦春子の言い合いは真剣そのものでさすがという感じ。

 

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日活より