日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

太陽をぶち落とせ 1958年 日活

監督 野口博志 脚本 池田一朗 小川英

出演 川地民夫 南田洋子 稲垣美穂子 水島道太郎 菅井一郎 宍戸錠 月玲子

   植村謙二郎 武藤章生 杉幸彦

 

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日活より

 

川地民夫ってこういう役がピッタリだと思う。この作品ではお金持ちの息子だが貧乏な家の息子もオッケーな人(笑。

 

予備校生の吾郎(川地民夫)は母亡きあとにきた後妻の蘭子(南田洋子)に反発を感じている。それは父、禎蔵(菅井一郎)に対しても同じでだし父は吾郎にはなにかと厳しくあたる。

ある晩、トリスバーでヤクザ者とケンカをし警察へ。そこに父の友人の小島刑事(植村謙二郎)が吾郎をみかけ、連れて帰ることにする。吾郎に優しく諭す小島刑事だが吾郎は聞く耳をもたない。

ヤクザ者に顔を覚えられた吾郎とその友人たちにある日旅館へ入るわけありな男女の写真を撮るように命ぜられ、連れ込み旅館に張り込んでいると・・・なんと吾郎の義母の蘭子と父の会社の社員、青野(宍戸錠)が入っていく・・。

 

わー不倫か!と思いきや、昔、蘭子とは恋人同士だった青野は蘭子が忘れられなかったので嫌がる蘭子を強引に旅館へ連れてきたのだ。

 

父の書斎で昔の父の日記を読んだ吾郎。そこには吾郎が自分の息子ではなく、古市という男の子供ではないかと悩む父の気持ちが書かれていた。

吾郎に冷たくあたる父なので吾郎も自分は古市という男の子供ではないのか・・・とその古市(水島道太郎)を訪ねていく。

 

吾郎の蘭子に対するモヤモヤした気持ちとか、本当の父を知りたいと思う気持ちとか、

青春真っただ中wの青年の苦悩。そして吾郎の友達の美恵子(稲垣美穂子)は吾郎は蘭子が好きなのではないか・・・と訝る。

そしてストーカーと化した青野は・・・

 

アマゾンより