日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

赤ちゃん特急   1956年 日活

監督 西河克己 脚本 山下与志一 西河克己

出演 大坂志郎 柳谷寛 浅丘ルリ子 南寿美子 高友子 東恵美子 芦田伸介

   佐野浅夫 岡田真澄 中山愛子

 

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なんと柳谷寛が主役のひとり。彼の喋り方や雰囲気が役にピッタリな映画だった。ルリちゃん、14,5歳、ガソリンスタンドの娘役で出演。

 

東京ー大阪間の定期便のトラック運転手、大坂志郎と助手?の柳谷寛の東海道珍道中?

当時の道路の様子がよーくわかるロードムービー。これだけでも見る価値あり♪

 

大坂志郎に恋するトラック運転手御用達?の食堂の娘が2人でてくる。

いまだに南寿美子、高友子がよくわからない(覚えていない)・・・。

東恵美子という女優さんはテレビで見た顔。

青年座創立メンバーだそうで85才で没。

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東恵美子 四国新聞より

 

大坂志郎、柳谷寛が大阪へ向けて出発すると、なんと荷台に赤ちゃんが乗っていた。

大阪にいる父親へ届けて欲しいと置手紙が添えられていた。大坂志郎は途中の交番で赤ちゃんを引き渡そうと言う。最初の交番の警官恐そうな顔をしていたので次の優しそうな顔をした交番で事情を話すと、管轄が違うからと言われてしまう。

 

大阪で父親の住所を訪ねるとなんと父親は蒸発していて赤ちゃんを渡すことができない。トラック会社の宿泊先で赤ちゃんを置いていこうとするが管理人のおばさんに見つかりそのまま東京へ向けて出発。途中の名古屋で赤ちゃんを抱いた人達が入って行ったビルへ赤ちゃんを置いてそのまま出発するが、大坂志郎も柳谷寛もなんだか落ち着かず、やはり赤ちゃんを取りに戻るとそこは赤ちゃんコンクールの会場でなんとその赤ちゃんが優勝しており新聞記事にもなった二人。

 

優勝でもらった赤ちゃんの賞品とともに鈴鹿峠?に差し掛かると銀行強盗をして逃げていた3人組に脅されてトラックに乗せる羽目になる。

途中、ルリちゃんのいるガソリンスタンドでルリちゃんから頼まれた京都の人形土産を渡すが、ルリちゃんが様子がオカシイことを察知・・・

 

 

ところどころギャグあり歌あり。

 

柳谷寛が赤ちゃんの同情して一生懸命世話をしてしまうところがなかなか面白い。

海岸線を走る国道一号があんなに狭かったとか、昔の鈴鹿峠ってホントに怖いなぁとか

長距離運転手の苦労がよくわかる。

 

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柳谷寛・南寿美子・大坂志郎

高友子は社長令嬢役。スラっとして2代目北原三枝な人。1934年生まれとあるので一歳年下。

南寿美子は1931年生まれ、現在90才とあるが両名ともwikiがないのでまだ生きているのかわからない。