日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

レ・ミゼラブル あゝ無情 総集編 1950年 東横映画(東映)

監督 伊藤大輔 脚本 棚田吾郎 舟橋和郎 原作 ヴィクトル・ユーゴー

出演 早川雪州 早川富士子 小夜福子 東野英治郎 北林谷栄 岸輝子 原保美

   薄田研二 三島雅夫 村瀬幸子 東山千栄子 沼田曜一 青山杉作 小沢栄

 

早川雪州

 

2時間越えの映画だが、第一部と第2部をあわせた総集編だという。

日本に置き換えたらどういう物語になるのだろう・・と思っていたらなんと江戸時代から始まってビックリ。なかなか面白くて飽きなかった。

早川雪州の本当の娘、早川富士子という当時15歳の娘がやはり彼の血のつながっていない娘役として出演。彼女は芸者に産ませた子供のひとりで早川雪州の妻が育てたという。早川夫妻の間には子供はおらず、長男、長女、二女の3人の早川の子供はみな外の女性に産ませ、妻が育てたというが、昔の女性は我慢強かった?今なら完全に離婚でしょう。

父親との一緒の写真があってなかなか可愛い。

オークファンより

父(早川雪州)と手をふる早川富士子 ヤフオクより

一椀のごはんを盗んだために19年間牢に繋がれた男(早川雪州)の物語。

大政奉還で恩赦となり社会に出たが世間は冷たく、罪人であった男はごはんも食べられない。そんな中、教会で食事をごちそうになり、泊めてもらえたが夜中に教会の燭台や食器を盗む。しかし途中で捕まってしまう。ところが教会ではその男にあげたものだと彼は罪に問われず、それどころか牧師は燭台は対でなければ意味がないともう一台の燭台を彼にもっていくようにいう・・・そんな牧師の心に打たれた男はその後事業で成功し、町の有力者になる。彼の工場で働いていた女(小夜福子)には仕送りをして面倒を見てもらっている女の子がいるが、過労がたたって肺を悪くして工場はクビになった。

彼女は売春宿にいくしかなくなるが、その前にお金欲しさに長い髪を売り、短くなった髪を隠そうとカツラをつけていた。ある晩泊った客が(加藤大介)金を払ってくれずに路上で追いすがり、金を払うようにいうが、男ともみ合ううちにカツラが取れてしまった。その男は気持ちが悪いなどといいだし、その場を後にしようとするが捕まえようとしたところを着物の裾を踏む男(薄田研二)がいた。彼は警察の署長(かなんか)だがそんなことを知らない女からつばを吐きかけられなんと彼女は逮捕されてしまう。

 

女を警察にもらい受けに行った工場主(早川雪州)は女の口から理不尽にも工場をクビになり、そのために身を落としたが田舎にいる娘に仕送りをしているという話を聞く。彼は彼女を自分の屋敷へ連れて行って養生させるが亡くなってしまう。最後まで気にしていた彼女の娘を案じて彼はその娘を探しに旅にでる・・・・。

 

ここでなんでかはわからないが、早川雪州は警察の偉い男、薄井研二にずっと付け狙われる・・・。総集編なためかそのところがなぜなのか不明。薄井研二は彼の逮捕に執念を燃やすのだ。

彼は、頼れるのは金だと全財産をある場所に隠し、死んだ小夜福子の娘を探す旅に出る・・・

 

その後、彼は上流階級の富豪として娘と暮らしており、娘の恋人で原保美登場。

若い(笑。

ちょっと映画が長すぎて話がまとまらない(;^_^A・・・

最後は・・・舞台がかった演出の終わり方。

 

第一部?らしい



第2部?らしい