日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

男のブルース 1958年 日活

監督 森永健次郎 脚本 直居欣也

出演 青山恭二 南風夕子 沢本忠雄 小園蓉子 山田禅二 植村謙二郎 三船浩

 

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日活より

 

三船浩という歌手のヒット曲、「男のブルース」の映画化。三船浩本人も出演する歌謡アクション?映画とある。

 

流れ者の船員、大木(青山恭二)はある港で島本(植村謙二郎)という大成丸の漁労長

と知り合い、船主の田崎(山田禅二)に船長として雇われることになった。

この船は密漁船で、海上保安署の無線に応じなかったため密漁がばれて大木は責任者として警察へ。そこで大木と商船学校で同期だった海上保安官の三根(三船)と偶然再会し、三根のとりなしで大ごとにならずに済んだ。

 

三根からは田崎の船には気をつけろと忠告されるが大木は気にしない。

 

漁労長に連れていかれた飲み屋には漁労長のお気に入り、文枝小園蓉子)がいる。

ところが彼女、大木を見て一目ぼれ。果敢にも大木にアタックを試みるも大木は女は嫌いだとにべもない。

大木の女嫌いの理由が後々明かされる。

 

田崎の娘、弓子(南風夕子)は海上保安所の無線技士、村野(沢本忠雄)と恋仲だが、

村野の兄は船舶の事故で亡くなっている。その事故の原因となったのが田崎の船のようだが田崎はその事故を漁労長と結託して隠している。

大木を気に入った田崎は娘の弓子と一緒になって欲しいと大木に言うが・・・。

 

50分ほどの作品。三船浩も歌ったりして正味、もっと短時間な作品だがわからない箇所もなく出来はなかなか。

いつもの通り、植村謙二郎は悪役なんだけど、私が植村謙二郎を初めて見たのが「洲崎パラダイス赤信号」。その時はなんて下手な俳優さんなんだと思ったけれど「洲崎パラダイス」以外の作品ではなかなかな演技なんだよね。

川島監督にビビったのか?とにかく「洲崎パラダイス赤信号」の植村謙二郎の演技は???なのだ。wikiだと古い人で戦前から俳優として活躍、途中戦争に行って終戦大映に。この大映時代に成瀬巳喜男の「稲妻」に出ていた。そして日活へ移籍しもっぱら悪役として活躍する。なかなかハンサムな人だ。

 

オークフリーより