日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

奴が殺人者だ  1958年 東宝

監督 丸林久信 脚本 橋本忍 原作 樫原一郎

出演 佐藤允 土屋嘉男 天本英世 山茶花究 峯京子 中田康子 笠間雪雄

   横山道代 東郷晴子 淡路恵子 清水元 加藤春哉 中丸忠雄 堺佐千夫

   田武謙三 姿圭子

 

 中丸忠雄佐藤允・土屋嘉男

 

出演者は地味だが、脚本が橋本忍でなかなか面白かった。まだ大映に移籍前の中田康子が出演。すでにお色気ばっちりでヤクの運び屋で夫を殺された屋台のおでん屋の女主人を好演。横山道代が新人とある。彼女は本名である横山通乃に改めたらしい。

 

淀橋警察?の刑事、大利根部長刑事(土屋嘉男)一家。妹の礼子(横山道代)は厚生省の麻薬取締官、石原(佐藤允)と付き合っているが、最近、連絡が取れずに少々機嫌が悪い。

 

ある日、隅田川に他殺体がみつかる。その一か月前にも崔という男の死体がみつかり

大利根は部下の鈴木刑事(中丸忠雄)と捜査に乗り出す・・・。

 

なんと麻薬捜査官である石原は潜入捜査をしてヤクの組織に入り込む・・・。それを知った大利根は危ないから危険な真似はしないようにというのだが・・・

 

しばらくは佐藤允が取締官とはわからず、なかなか面白い。最後は登場人物全てが繋がるのだ!

 

中田康子

ヤク中毒の殺し屋が天本英世だが、こんなに彼を見たのは初めてかも(笑。

背が高く、日本人離れ?した顔ですね。

天本英世佐藤允山茶花究

貴重映像で昔のアサヒビヤホールが!

吾妻橋近辺では映画のロケが多かったんだね~。とにかく高い建物と言ったら

対岸の松屋デパートしかなかったのがスゴイ(笑。

 

吾妻橋から鉄橋を眺める

麻薬の密売?をしているバーのバーテンがいるママが淡路恵子なんだけど、彼女の登場意義がちょっとわからん。ついでに彼女のパトロン?である弁護士(清水元)の登場も思わせぶりなわりには??なんのための登場だったんだろうか。

 

オークファンより