日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

乱れ雲  1967年 東宝

監督 成瀬巳喜男 脚本 山田信夫

出演 司葉子 加山雄三 中丸忠雄 中村伸郎 浜美枝 草笛光子 藤木悠

   森光子 加東大介 小栗一也 浦辺粂子 清水元 十朱久雄 土屋嘉男

 

アマゾンより

東宝創立35周年記念作品」の1本で成瀬巳喜男の遺作だという。

なんかね、お話はいいんだけど長い。どーした巳喜男!ってくらい長い(笑。

私なら20分は短くできるぞ!

加山雄三司葉子がぐずぐず何回も会うシーン、特に最後のほうが長いよっ(笑。

ま、記念作品だから1時間48分で作ってよ・・・だったのかもしれない。

 

司葉子は美人だぁ~~と思う一本。(ま、全ての作品は美人だけどw)

あの髪型がばっちり決まっている。

 

通産省に勤める夫、宏(土屋嘉男)はアメリカ駐在が決まり、妻の由美子(司葉子)も身籠って、幸せ絶頂。宏と待ち合わせた東京駅の近くのビルにある喫茶店でお茶を飲む由美子っていかにも官僚の若妻って感じの司葉子がピッタリだ。知性と品性と美貌!

 

付き合いで行った伊豆で、宏は車にはねられまさかの死亡・・・から物語の本筋へ。

 

宏を轢いた車を運転していたのは貿易商社の社員、三島史郎(加山雄三)であったが

彼は裁判で過失なしの無罪となる。

ここで疑問なんだけど、いくら運転手に過失がなかったからと言って賠償金払わなくていいの???へ?

ま、おいといて・・。

 

それでも史郎は残された由美子に月々1万8千円の賠償金を10年支払う約束をする。

そんな金はいらないという由美子に現実的は姉(草笛光子)はそれでも助かるんだから受け取れという。

婚家では籍を抜けといっており、姉に言わせればそうすれば自分たちが宏の遺族年金を受け取れるからだというが、由美子は夫の死亡退職金も婚家へ送ってしまう。

子供がおなかにいるが・・・由美子は(多分)おろしてしまう。

 

官舎もでていかなくてはならず、風呂のないアパートを借り、不動産屋に勤めるがつぶれてしまい、喫茶店のレジ係では嫌な客から手紙を渡されそうになったり。

 

一方、三島はイイナズケであった会社の常務(中村伸郎)の娘(浜美枝)から別れを切り出され、後日、銀行の頭取の息子と結婚したときかされる。

さらに青森の支店に左遷され、被害者も加害者も苦難の道を歩むのだ。

 

由美子の窮状を見かねた姉が実家で今は亡き兄の旅館を切り盛りしている義姉(森光子)に頼んで帰って旅館の手伝いをするようにいう。由美子も受け入れ実家であった十和田湖の旅館に帰ると、増築されて義姉はやり手らしい。ところが見知らぬ男がいる。

彼(加藤大介)は義姉を色々助けた材木を扱う会社の経営者だが妻と子供がいるという。

 

土地柄営林局の役人も来て、その中の独身男性を由美子に紹介する。

うまくいけば由美子の夫となり、営林所ともうまくやっていけるという算段が義姉の男にあるが、映画ではそんなに強欲な感じに描かれていない。

 

左遷された三島も青森にいるからその後は・・・って展開。

 

自分の夫が死んだ原因を作った男との間の心のゆれを描いている。

 

ただね、長いよ。

 

アマゾンより(スナップ)