日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

明治侠客伝 三代目襲名  1965年 東映

監督 加藤泰 脚本 村尾昭 鈴木則文

出演 鶴田浩二 大木実 丹波哲郎 嵐山勘寿郎 津川雅彦 藤純子 藤山寛美

   品川哲司 安部徹 曽根晴美 水上竜子 鳳啓助 京唄子

 

日本映画専門チャンネルより

鶴田浩二の任侠ものが見たくて録画。

ま、相手の嫌がらせに耐えて、耐えて、耐えて、最後は大爆発な王道な筋書き。

 

鶴田浩二を慕う女郎役がまだ若い藤純子。相手が鶴田浩二だからあれだけ慕われたわけだ。ま、世の男性陣が鶴田浩二と同じことをしてもあれほど慕われないと思うんで勘違いしないようーに・・と当時、ヤクザあるいはヤクザに憧れた観客に言いたい(笑。

 

古くからの土地のヤクザで湾岸工事の建材を一手に引き受けている木屋辰一家の2代目(嵐勘寿郎)が流れ者に殺された。その仕業が進出した星野建材の社長、軍次郎(大木実)だとわかるがなにせ証拠がない。結局刺した男が逮捕されただけで(これってつい最近まで命令した人を罪に問えなかったよね)終わる。

血気盛んな2代目の息子、春夫(津川雅彦)の怒りをおさめ、ことを大きくしないように組のためにつくす浅次郎(鶴田浩二)。2代目亡きあと、あねさん(毛利菊枝)から3代目に指名され、なんで自分じゃないのだと荒れる春夫を思わず殴り倒す浅次郎!!

それは星野軍次郎が、自分は堅気だからヤクザを助けるわけにはいかない・・と言われた事情があったからだ。

春夫には堅気になってもらい、建材会社の社長として、自分はヤクザのまま木屋辰一家を背負春夫を助けていくということを知ることになった春夫は浅次郎の気持ちを知って

以降、2人三脚で仕事に精をだす。

 

2代目が臥せっていたころ、客人として逗留していた仙吉(藤山寛美)は浅次郎の男気に惚れ、新しい土木工事の監督として神戸へ行く浅次郎についていく。

 

大阪では仕事が順調な春夫をなんとか落とそうと軍次郎一派が邪魔をして資材に細工する・・・そして春夫が惚れて一緒になろうとした芸者(水上竜子)は軍次郎の情婦となりその席へ騙されてよばれる。そこで乱闘がおこり、神戸から帰った仙吉ともども刺殺され・・だったかな。

 

日本映画専門チャンネルより

ところでクレジットに鳳啓助(警察官)と京唄子(女中)とあるんだけどどこのシーンだかわからない。

大木実鶴田浩二相手の悪役として結構東映に出演していたようだ。

昔はその後テレビの時代劇なんかも出演して稼げたけど今は時代劇もつくられなくなってヤクザ映画も衰退。舞台に切り替えた人は残るけどスクリーンしか仕事がなかった俳優さん、女優さんは消えていった。

 

アマゾンより