日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

未成年 1955年 日活

監督 井上梅次 脚本 井上梅次

出演 長門裕之 芦川いづみ 清川虹子 伊藤雄之助 安部徹 長谷部健 日高澄子

   東谷暎子 佐野浅夫 広岡三栄子 市村俊幸 小林重四郎 山岡久乃

 

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なんといってもいづみちゃんが可愛い!日活入社間もない時の作品だ。

声も姿も いづみちゃん、可愛すぎる!

 

啓一(長門裕之)の出世を望む母(清川虹子)。夫を交通事故で亡くし、学校の成績も良かった一人息子への期待はふくらんでいる。横浜の工場に勤める啓一は母の期待に応えようと働いているが、仕事帰りに同僚と寄った焼き鳥屋でチンピラ(佐野浅夫)に目を付けられ殴られる。彼らの仲間たちも応援に入って一方的にやられた啓一は家に帰って悔しくて泣いてしまうのだ。

翌日、会社から前借して買ったばかりの定期券がないことに気づいた。母はあきらめてもう一度お金を借りて買いなおせというが、気分が晴れない。その日は昇進の日だったが、期待されていた班長にはなれなかった。どうやっても中卒の自分がそんなに出世するとも思えないし、啓一は腐るばかりだ。

工場帰りに焼き鳥屋を再訪して定期が落ちていなかったか?と焼き鳥屋の主人(小林重四郎)に訊くと、喧嘩相手のチンピラが持って行ったと言われる。健(佐野浅夫)というそのチンピラは情婦(東谷瑛子)と高架下の倉庫に住んでおり、返してもらいに行くが自分が拾ったのだから自分のものだと買えといってきた。(んな、あほな 笑)

ちょっとした隙にその定期を奪い逃げるが健とその仲間に堤防で捕まり乱闘となる。

健がだしたナイフで啓一は逆に健の足を刺してしまう。痛がる健。

そこへ彼らのアニキである五郎(安部徹)が通りがかるが、五郎は啓一の勇気と最近、生意気でいうことをきかなくなった健の代わりに啓一を仕事に誘う。

 

工場では残業しても月に一万しか稼げないが、五郎と仕事をすれば2万は軽々と稼げるときいた啓一は、アルバイトとしてならよいだろうと母に相談するが、母は五郎との仕事などダメだと反対(そりゃそーだ)。

これまで素直に母のいうことをきいてきた啓一だがその日はそのまま家をでて、健の情婦だった女の高架下倉庫で暮らしだす。その晩、啓一は初めてオンナを知った。

 

五郎にはキャバレーに勤める情婦のミッチー(日高澄子)がいるが、啓一はミッチーの美しさに憧れている。ある日、五郎がミッチーにドレスをプレゼントしたところをみて、啓一も情婦の待子にワンピースを買ってやったり。

街で靴磨きをしている男の子は毎日景気がよさそうな啓一達をみて自分も仲間にいれてくれという。

 

啓一がスマートボールで遊んでいたところで知り合ったのが少年係の戸塚刑事(伊藤雄之助)だったが、啓一は気の良いおじさんかと思い二人でビールを飲みに行く。

その餃子屋に花を売りに来た母(山岡久乃)と娘 京子(芦川いづみ)。

(って、昼間?に餃子屋に花売り娘ってどんなの??)

京子は弟を悪の道へ引っ張り込まれるのを嫌い、「不良」と言われてしまうが、啓一は

京子の弟を仲間から引き離すのだ。

京子は水上生活者だが母はまた帰ってこなくなった。幼い靴磨きの弟と二人で船に住んでいるがそこもその船が移動することになれば別なところへ頼んで住まわせてもらわなければならない身の上だ。

啓一は京子と仲良くなり、京子の夢が毎日平凡に幸せに暮らすことだと知る・・・。

啓一はだんだん自分のやっていることに疑問を感じるようになり、組をやめる決心をするが・・・

 

日活より

未成年 で検索すると 続キューポラのある町 未成年 が出てきてしまう(笑。

長門裕之も若いが安部徹も若かった。