日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

BG 、ある19才の日記 あげてよかった!  1968年 日活

監督 丹野雄二 脚本 才賀明

出演 西恵子 二谷英明 和田浩治 太田雅子(梶芽衣子)浜川智子 青島幸男

   関口宏 藤江リカ 長門裕之

 

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映画が斜陽になってきて、その後日活はロマンポルノへ発展していくのだがその過渡期?みたいな作品。

すでに男性の観客をターゲットに考えているような物語と題名。この題名で女性は見に行きにくい(笑。

まぁ、中年サラリーマン男性の夢!みたいな映画だが、まだポルノではないので微妙なところは出ていない(笑。

和田浩治はかなり落ち着いた感じになっていた。

 

日活より

丸の内のBG、敬子(西恵子)は同じ社の三木(和田浩治)と付き合っている。母親はいつ結婚するのか気になっているが、敬子は三木の給料だけではやっていけないとまだ所帯を持つ気はない。当時、結婚=退社が女性が普通だったんだ。

 

満員電車内で痴漢に襲われているところを助けてくれた中年男性がいた。

ところがその男性は敬子の会社の部長であった!社員がたくさんいるし部署もたくさんあるので知らなかっただけだが、敬子はなんとなく嬉しいのだ。

 

同僚と昼休みにお店を見て歩いていると、その部長、加納(二谷英明)が女性にバックを買ってあげている・・。同じタイプ室の同僚は加納はプレイボーイだから奥さんではないよね・・・なんてことを言う。なんだか敬子はイライラする。

 

ある晩、タイプした会社の書類を加納がいるホテルのラウンジへもっていった敬子。

そこには加納の情婦?らしき女(藤江リカ)が加納の取引相手の外国人に付き合うようで先に席をたつ。二人きりになって飲めない酒を飲んだ敬子はすっかり酔っぱらって加納が借りているというマンションに一室で休むことになるが、加納に抱きしめられると

拒否して帰る。加納は案外あっさりした男だ。

 

一方、三木は最近の敬子の様子がおかしいので気になって仕方がない・・・。

会社の寮の先輩(青島幸男)からハッパをかけられるが、なかなか実行に移せないのだ。

 

三木の秘めた嫉妬とか、加納に対する敬子の想いとか、女性がみてもなかなか面白いんだけど、もう題名といい、ポスターといい、男性専用かと思っちゃうもったいない映画。

その後、日活の女優さんたちはロマンポルノ路線を避けるべく別な映画会社へ移籍していく。太田雅子(梶芽衣子)も脱がされなくてよかったと思う♪

 

日活より