日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

殺るかやられるか 1966年 日活

監督 野村孝 脚本 中西隆三 長谷部安春

出演 高橋英樹 芦川いづみ 藤竜也 杉浦直樹 梶芽衣子 郷瑛治 野呂圭介 

   加藤武 佐々木孝丸

 

アマゾンより

桃太郎侍も、昔はヤクザだった(笑。

いづみちゃんも30歳を超え、大人びたヤクザ者の妻になっていた。

 

伸一(高橋英樹)は宇佐美組組長(佐々木孝丸)に拾われヤクザとなった男。敵対する組との話し合いで怒った組長の息子、市郎(郷瑛治)は幹部を射殺。伸一は市郎の罪を背負って刑務所へ収監された。ところが収監中に伸一の弟、英次(藤竜也)が船の火災にあって死んだと知る。その船は伸一が収監前に英次に残した「伸英丸」という船だった。

 

5年後、出所した伸一は組を訪ねる。組織は息子の市郎が取り仕切り、今は表向き堅気の企業となっている。ところがそこに敵対する組で市郎が射殺した幹部と一緒にいた男、千葉(杉浦直樹)がいるではないか・・・。訝る伸一だが市郎はもう時代が違うのだと言う。

 

伸一は英治がなぜ亡くなったのか自分で確かめたい。組には敵対していた組の千葉がいる・・・。

ナイトクラブでごねるヤクザ者を叩きのめした伸一だが、その後その者たちに刺され路上に崩れ落ちる・・・。翌日、遊んでいた少女に発見され、伸一が気づくとベッドの上だった。そこは少女の家で、港でまろうどというバーを経営している雅江(芦川いづみ)がいた。しかし後に伸一は雅江の夫が市郎が射殺し、自分が身代わりとなって刑務所に行った男であることがわかる。

知り合いの医師(加藤武)にはそのことを言ってどうなる?と言われ雅江の世話になることに悩む伸一。雅江の家から飛び出し、英次の死因を突き止めようと奔走するのだが・・・

 

ヤクザものだがサスペンス風で千葉(杉浦直樹)の存在が面白い。

後にいづみちゃんの夫となる藤竜也は渡哲也の無頼シリーズでもちょくちょく顔を出し、少しづつ日活映画の常連となったがこのあたりでいづみちゃんと知り合ったのだろうか・・・。

 

ところで、アマゾンプライムビデオ、心入れ替えたのかまたスクショができるようになった(笑。

気になったのが監督の演出かと思うが、杉浦直樹相手に喋るいづみちゃんが壁の鏡に映っている場面。うまく考えたと思うがあの鏡に映るいづみちゃんと杉浦直樹の目線が

なんか違うような((;'∀')

鏡に映る人物を撮る手法はずいぶん前に五所平之助の朧夜のおんな等で(多分)初めて見た。しかしここまで大胆にずれてる?のはちょっとなぁ。

いづみちゃんがこの位置なら杉浦直樹の目線がどーしても気になるのだ。

鏡に映ったいづみちゃんと話すシーン

せっかくスクショ再開なんでいづみちゃんの着物姿~。

自分の夫を殺したのは高橋英樹だと知ったシーン。(だがいづみちゃんは高橋英樹が殺したのではないと言い張る)

 

いづみちゃん!

アマゾンより