日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

初恋カナリヤ娘  1955年 日活

監督 吉村廉 脚本 柳沢類寿

出演 フランキー堺 丹下キヨ子 岡田真澄 小林桂樹 清水一郎 神楽坂浮子

   牧眞介 加原武門 倉本春枝 植木等 桜井センリ

 

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日活より

太陽の季節より前の映画なので古さ爆発wだった。岡田真澄が出演していた。

それにしてもこの中途半端なキャストって謎。

特別出演の小林桂樹は当たり役だった警察官だが、人寄せに作られたとしか思えない(笑。脚本が柳沢類寿、プロデューサーが水の江滝子だったので期待したがいったい何がメインなのかボケボケだった。まぁ、歌謡映画なんで仕方ないか・・。

フランキー堺はこの頃からすでに走りまわっていた。

 

小鳥屋の一人娘、ハル子(神楽坂浮子)は歌が好き。裏のアパートに住むキャバレー?の見習い、信吉(岡田真澄)とはお互い思いあっている。ハル子の母はハル子が幼い時、歌手になるのだと言って家を出た。父の金八は同じく歌手を夢見る娘のハル子が歌を歌うのには賛成できない。

ある晩、黒ずくめの怪しい男が大荷物をもって信吉の住むアパート、トナリ荘へ入っていった。

この謎の男が映画冒頭で出てくるのだが、物語の筋とは関係なさすぎてビックリ(笑。

 

信吉と一緒に住んでいるのが同じキャバレーで見習いをしているフラ吉(フランキー堺)。彼らは見習いをしながら将来はバンドマンとして活躍したいのだ。

そこへ上海帰り?の歌手だというキヨ(丹下キヨ子)が同じアパートに住み、フラ吉に

そのキャバレーで歌を歌いたいから紹介しろという。

丹下キヨ子、さすがに日劇ダンシングチーム出身だけあり、当時はまだ35才ほどで私のイメージより美人だった。セクシーダイナマイト系の人。清川虹子と被る(笑。

 

主役はフランキー堺なんだけど、いつも脇役の清水一郎の出番が多い。

とにかく小林桂樹の出演が不思議(笑。

キャバレーのバンドの中にマラカスを振る植木等とピアノを弾く桜井センリ(どちらもクレジット無し)がでてくるところが目玉でした。

 

ピアノを弾く桜井センリ・マラカスを振る植木等

味方によっては李香蘭?みたいな丹下キヨ子

丹下キヨ子

見よこのスタイル!

 

神楽坂浮子という人は神楽坂ハン子に憧れて芸者となりその後芸者歌手としてデビューした一時有名な人。なのでセリフは棒読みだった。

岡田真澄神楽坂浮子