日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ラーメン大使  1967年 大映

監督 島耕二 脚本 花登筐 舟橋和郎

出演 フランキー堺 船越英二 清川玉枝 高毬子 渚まゆみ 市村俊幸 丸井太郎

   春川ますみ 中村是好 若水ヤエ子 

 

 

日中戦争。大陸で日本軍の兵士からお金をもらって出産した母。それから28年経って成長した中国人男性、王(フランキー堺)が横浜に降り立った。彼は自分の母の遺言で日本人からもらったお金を返すために停泊中の2週間、山川という男性を探すのだ!

 

って、これも面白くなさ過ぎて(好きなひと、すみませんw)見続けるのがつらかった。60年代後半になると出演者も違ってきて、70年代突入の過渡期です。

 

王は船長から知人に渡してくれと預かった唐辛子の袋をもっているが、それは麻薬を混ぜ込んだ唐辛子だったのだ。

そんなことを知らない王さんは警察官に声をかけられる。長島巡査(船越英二)は親切な男で事情を知ると自分の下宿で王さんを寝泊まりさせる。

下宿の一階は女主人、おしげ(清川玉枝)のラーメン屋だが、そのラーメンが不味いので王さんは代わってラーメンを作る。さすがに本場のラーメンは美味しく、王さんは一躍人気者に。

王さんが山川という日本人を探しながら、偽山川に会ったり、唐辛子を狙うギャング一味に狙われたりのコメディと王さんの恋の行方。

 

清川玉枝は古い女優さんで、入江たか子主演、1930年代の映画によくでていた。

生年月日はなんと1903年。1937年当時ですでに入江たか子のお姑さん役(女人哀愁)をしていたので逆にいつまでも老けた感じがしない。というか昔から老け役をしていたからか。

ところがこの映画の2年後、1969年に65歳で亡くなった。

フランキー堺・清川玉枝・船越英二