日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

黒い河 1957年 松竹

監督 小林正樹 脚本 松山善三 原作 富島健

出演 仲代達矢 有馬稲子 山田五十鈴 渡辺文雄 桂木洋子 淡路恵子

   佐野浅夫 菅井きん 織田政雄 中村是好 

   

黒い河(DVD) | 松竹DVD倶楽部

 

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アマゾンより

松山善三氏のお誕生日が4月7日だと(勝手に)思っていた私はそれが勘違いで4月3日であったことをwikiで確認してがっかり(笑。

松山善三氏 脚本か監督作品のひとつをみようとしてこの「黒い河」で脚本を担t当したのか・・・とびっくりしつつ再視聴。

これはアメリカ版3枚組?で昔買ってすでに見ていた。有馬稲子が町のチンピラに暴行されその後どんどん変わっていってしまう。さらに学生の渡辺文雄が下宿するアパートの立ち退き問題とか基地周辺のこととが描かれていてとても松山善三氏が関わった映画の内容だと想像できなかった。昔みたときはまだそんなに古い映画に詳しくなかったので監督や脚本が誰とかは気にしていなかったし・・。

 

まぁ、原作者がいるのでそれに沿っての脚本だろうが、、、

 

有馬稲子は米軍基地そばに住む会社員。ある日引っ越し荷物を運ぶ学生、渡辺文雄と知り合う。街のチンピラで兄貴分の仲代達矢は手下の佐野浅夫を使い有馬をおびき寄せて暴行してしまう・・・。この時代、女性の処女性は重要だった・・・

「結婚して!」と強姦男、仲代達矢に有馬が頼むのってかなりビックリした記憶(笑。

んなアホな・・・と思わず関西弁?になる。

 

渡辺文雄の引っ越したボロアパートには様様な人達が住んでいて、その描写はおもしろい。

圧巻だったのはやはり山田五十鈴。金歯をむき出して嫌なババァを熱演。

 

そしてこれもビックリだったのが桂木洋子が仲代の仲間の不良娘役だったこと。

わがままだけど良いところのお嬢さんなイメージ桂木だったのです。

 

アパートの便所から糞尿をくみ取って自分で作った畑にまく・・・糞尿を肥料業者に売っている者からはそれが原因で対立・・・そのシーンはもう糞尿の匂いまで感じるようだった(;'∀')。

 

最後は やっぱり(笑 仲代達矢がトラックに轢かれて死んでしまう。という結末。

もう車に轢かれてエンドって映画が多すぎる!あの時代(笑。

 

ちなみにこの映画は公開当時、成人映画に指定されていたという。

まぁ、そうかもしれないが、もちろん裸はない。