日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

暴力街  1974年 東映

監督 五社英雄 脚本 掛札昌裕 中島信昭 原作 五社英雄

出演 安藤昇 小林旭 菅原文太 夏八木勲 室田日出男 赤座美代子 葉山良二

   丹波哲郎 川村真樹

 

なんだかフラメンコの場面が長くて、外人の裸ありーの、絡みシーンありーの、

ストリップありーのでほんと、70年代な映画だった。

 

銀座でクラブを経営する江川(安藤昇)は東菊会の幹部だったが組のために懲役を済ませると世の中は変わっていた。彼の恋人だった女(赤座美代子)は今は東菊会会長の妻となっていた。

ヤクザから足を洗う代わりに組からもらった銀座のクラブを手下だったものと経営しているが、東菊会はその登記は組のものだからと江川を追い出そうと画策。一方関西からは東京に進出したい西日本連合会という組織も動き出す。

 

江川を追い出すなどとんでもないと手下は江川に内緒で東菊会の芸能事務所に所属するアイドル歌手を誘拐し身代金一億円を奪う計画を立てる。

うまくアイドルを誘拐したが見張りのチンピラがアイドルを襲おうとしてもみ合いになり思わず絞殺してしまう。それを知った上の者だがそのまま計画を遂行しまんまと一億円を受け取るが殺されているアイドルがホテルに放置され、東菊会は西日本連合の仕業だといきりたつ・・・。

この時の金の受け渡しは面白かった。

これで東と西のヤクザが喧嘩してくれればおもしろいと江川の手下は喜ぶのだ。

 

しかーし、なぜか彼らは江川に組を再建してくれと頼み、東菊会をつぶそうというが江川は納得しない。

 

で、なんだかわからないが身代金の事件が江川たちの仕業だとわかり東菊組は江川の手下をひとりひとり殺していく・・・。

小林旭は東菊会にいるが元は江川をアニキと呼ぶ仲だ。

同じ組の幹部として葉山良二が出演し、キャストも上だがなぜかセリフは一切なくて

最後はあっけなく射殺される・・・という不思議な役(笑。ただ日活時代と違い葉山良二に若さはもうなく・・・。

 

安藤昇の情婦役を熱演した川村真樹という女優さん、おっぱい出して頑張ったがネットで調べると今はクラブでママをやっている?

 

東菊会の会長の剛原という人の声がまるで吹替?みたいだったのはなぜ?

ヤクザ映画が好きな人ならおもしろい映画かもしれない。