日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

犬神家の一族  1976年 東宝

監督 市川崑 脚本 長田紀正 日高真也 市川崑 原作 溝口正史

出演 高峰三枝子 石坂浩二 あおい輝彦 三條美紀 草笛光子 川口恒

   川口晶 島田陽子 坂口良子 小沢栄太郎 加藤武 大滝秀二 

   地井武男 三木のり平 横溝正史

 

久々に視聴。この犬神家の一族が一番おもしろいと思う。

感動したのは高峰三枝子!この人やはり大女優だ。昔の映画だと物語的におもしろくないものにも多数出演してるんだけど演技はやっぱり違う。

三條美紀草笛光子の三姉妹も最高なキャスティングだ。

 

警察署長の加藤武はこれで再ブレークしたけれど、私は豚と軍艦の加藤武が好きだ。

確か1990年頃、とあるスーパーで加藤武をみかけたことがった。彼はなんだか周囲を気にしていて、といっても隠れるようではなかった(ファンに声をかけられるかも・・みたいな感じ)。私はその老人が(といってもヨボヨボじゃなくて背が高く、ロマンスグレー)加藤武だとすぐわかったけれど当時は昔の映画は今ほど興味はなく(でも当時BS放送がはじまったばかりでWOW WOWでよく昔の邦画はみていた)サインしてもらうほどでもないし、まして場所がスーパーだからサインペンもなく、声はかけなかったけれど、今思うとせめて声だけでもかけて握手してもらえばよかった・・と思う。

 

犬神家の弁護士、小沢栄太郎も良い味だしていて同じ制作年のあの「スリランカ 愛と別れ」の古い感覚の木下恵介とモダンな市川崑との違いが鮮明な作品だと思う。

 

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