日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

裸の重役  1964年 東宝

監督 千葉泰樹 脚本 井手俊郎 原作 源氏鶏太

出演 森繁久彌 星由里子 草笛光子 団玲子 宮口精二 児玉清

   東野英治郎 有島一郎 

 

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日本映画

 

昨日の大雪予報・・・一日中大雪だ大雪だと大騒ぎのマスコミ。いつものことだけど

八王子へ行ってたし、箱根町も行ってたし、ついでに新宿駅南口もいってたけど

夕方になってもみぞれ状態でそれでもこれからどんどん雪が積もって東京は大雪!ってあれだけ騒いだ割には今朝は・・・ま、いいけど。先月はそんなに雪は降らないってことで逆に積もってたという反省?からか・・・

だけれど毎年のように台風が来そうだというと海岸の突端へ行き、雪だとなると絶対八王子駅前から中継っていい加減にして欲しいよ。

都内で雪かきスコップを買いに行って買えなかったお客さんを待ち構えてインタヴューも辞めて欲しい。

東京は積もらなかったので今朝は早朝に起こった埼玉県の橋の上のスリップ事故をヘリコプター飛ばして報道していたけれど結局マスコミって衝撃的な報道が大好きなんだね。

変な話、家にいて自分はあまり関係ない(私を含むよ)高齢者が朝から延々と雪の不安を煽られてもね。

一番影響を受ける人たちはそんなにテレビにかじりついてられない。

 

大雪になるはずだったから一番がっかりなのはマスコミなんだよね。お気の毒。

それよりもっと私が知りたいことを報道して欲しい。

 

この映画、社長シリーズのいつものメンバーなのでマンネリなコメディかと思いきやいたって真面目な物語でした(笑。

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草笛光子 宮口精二 有島一郎 と森繁久彌

 

中央商事の営業部長、日高(森繁久彌)は仕事の鬼と言われ、有能で常務となる。

部下で定年退職する宮口精二は妻が病に伏せっており、そのための借金もあって定年後に嘱託でもいいから会社に残りたいと日高に頼むが無能だった宮口を会社に残すわけにもいかず、自分が面倒をみた会社へ就職の世話をする。宮口はその会社ではなかなか有能なようだが、日高や社長の東野英治郎は自分たちの会社とは比べ物にならないと鼻で笑う。

 

日高は妻は亡く、母親と一人娘の星由里子と暮らしている。日高の社内で有能な若手3人が娘を気に入っているが星由里子は無能とみなされている児玉清と密かに付き合っている。

 

娘が児玉清を付き合っていることを知った日高。あんな無能社員には娘はやれないと

今は宮口精二のいる会社へ勤めている児玉清に娘を諦めるようにと宮口精二経由で頼む。宮口に諭されて一度は納得した児玉清。しかし星由里子は強引に児玉とホテルで一晩過ごす・・(えーーー

 

新宿のバーのママ、草笛光子には「日本一寂しい男」と言われる日高。

 

常務になった日高は新しい取引の開拓を任されるが失敗に終わる・・・。

 

ある晩「社長さん、社長さん」と呼び止められ・・・そこには夜の街で今でいうパパ活に励んでいる団玲子と知り合う。

この団玲子との話はあくまで中年男性の夢物語だと思ってたほうがよろしい(笑。

ちょっとここはね・・・あくまで団玲子を出演させたかったのか、原作もそうだったのかわからない。

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森繁久彌と団玲子

 

中央商事では無能のレッテルを貼られていた宮口精二児玉清。会社をかわるとそこではイキイキを働いている。宮口が人に認められ自信に満ちていく。そして児玉清にも転職を薦めるのだ。そこの社長は有島一郎

人間、場所がかわると人の評価もかわるという見本。

 

星由里子のほうから強引に関係を結ぶべく行動を起こすってところが現代的。